Sunday, December 27, 2009

日本を満喫中

ひさしぶりの投稿、1泊2日で伊豆の温泉旅行から帰宅してきたばかりです。昨日の朝子供たちを二人ともスキーキャンプに送り出した後、約6年ぶりに主人と二人で1泊の旅行に出かけました。車中嘔吐する人なし、後部座席で渋滞中にオシッコしたい人なし、食事中にテーブルの下に隠れたがる人なし。心底リラックスできる旅行でした。

フランスにはない極上のおもてなし、伊豆の懐石料理、専用の露天風呂。日本人でよかったなと思わせる温泉旅行でした。

Friday, December 18, 2009

一時帰国

冬休みは日本に約3週間帰国します。出発日は珍しくフランス北部大雪の日。渋滞や事故の情報が絶えず、アメリカに帰るはずの母は結局飛行機に間に合いませんでした。私は必死で子供たちを連れて電車を使って空港まで行きました。

日本にいる間はスキーや飲み会♡ すべて楽しみ。みなさん、いろいろと最近の日本の情報を教えてください(首相が変わったって本当ですか??)。

Monday, December 14, 2009

ウィンク

こちらに来てから欧米人がいかに毎日ウィンクをする人種だったかを思い出しました。しかしアメリカ人よりもヨーロッパ人のほうがウィンクを有効活用しています。ゆっくりと挨拶できないとき(日本人なら会釈)、ちょっと冗談めかして話すとき、おちゃめなとき、とにかく現在私は一日に数回複数の人にウィンクされます。

最近ではすっかり日本人と化していた私ですから、ウィンクされるといまだにちょっと驚きます。何かお返しをしないといけないのかなとまで考えます(何かを返すのかは分かりませんが、あちらがすごいサービスをしてくれたような気がしてしまいますから)。でも結論からいうと、ウィンクは思っているよりも「軽い」出来事です。日本人には慣れないので「特別」だと考えてしまいがちですが、欧米人の方にとっては会釈くらいの普通のしぐさのようです。

あ、ちょうど今もすれ違いざまに友人がウィンクしてきました。ドキッ。

Friday, December 11, 2009

フランス人のキス

子供たちが「フランス人化」してきたなと最近思います。フランス人化の実例はすべて「キス」に関係します。

実例1
次男がお休み前や別れ際に必ず「チューしよう」と言ってくるので応じると、必ずフランス人特有の両方のほっぺたにチュチュとするあのしぐさをしてきます。

実例2
保育園の先生に「サヨナラ」を言う際に他の子供たちは先生のほっぺたに一回だけチュとします。先生も求めてきます。日本でいう「ご挨拶しなさい」と同じレベルのしつけでフランスではそれが礼儀のようです。8月当初は長男次男もそれができず、私自身も仕方ないと思って口頭の挨拶だけをさせていました。すると先日保育園に長男を迎えに行くと「サヨナラ」と言って先生にチュとしているではありませんか! なぜかとても嬉しくなってしまいました。

実例3
先日寝る前に次男の「キス講座」を受けました。
次男:おかあさん、キスの仕方を教えてあげる。
私:(やや驚き)ほう?
次男:まずね、女の子はこうやって顔を傾けて、男の子は顔を反対に傾けるの。
私:(その具体性にさらに驚き、無言)
次男:違う、女の子はこっちだよ(といって私の顔を自分の手で傾ける)。そうそう。そしてそのまま(チュ)。
私:(その行為の自然さに驚愕、かなり実経験ありだと確信)

フランスの言葉だけではなく、自然なしぐさも学んでいる二人です。

Thursday, December 10, 2009

いい加減な学校

母の体調が悪かった先日、急遽前述の「保育園」Centre de Loisirsに子供たちの放課後の世話をお願いすることになりました。当日の午前中にCentre de Loisirsに電話して空きを調べてOKをもらってから、小学校(長男)と幼稚園(次男)に電話して電話の相手に「子供たちはまだ知らないが、今日は初めてCentre de Loisirsにお迎えを頼んだのでそこらへんよろしく」と伝えました。

小学校の電話の相手は校長先生でした。こちらの学校はスタッフ不足なのか、校長や園長が電話の応対や事務仕事をこなしながら週に何度か授業を受け持ちます。

幼稚園は留守電にメッセージを残したので「ちゃんと聞いてくれるかな~」と心配でしたが、小学校側は校長先生が電話に出て「了解しました、担任に伝えます」と言ってくれたので安心していました。

Centre de Loisirsは学校が毎週休みの水曜日にお世話になっているなじみの場所ですが、放課後に行くのは子供たちにとって初めてですから不安でいっぱいだったと思います(しかも当日決まったことだから事前に私からは何も聞いていない)。

夜迎えに行くといつも通りお友達とゲームをしていた二人ですが、長男がなんだかうかぬ顔。

私:どうしたの?今日びっくりしたでしょう、急に保育園に行くことになったから。
長男:ずっと外で待っていて誰も迎えにきてくれなかった。お友達が誰かを呼んできてくれて知らない人と一緒に幼稚園(Centreは幼稚園の2階にあります)まできた。それで、幼稚園の先生にお菓子をもらってCentreに行ったんだよ。
私: は?小学校にCentreの先生が迎えに来なかったの?
長男:迎えに来なかった。

どうやら小学校から幼稚園までは知らない人に連れていってもらったみたいです(隣接する敷地ですが、「知らない人」って誰?)。そこで次男の先生が「あら、RIKUのお兄ちゃんね~(セリフは想像です)」と、泣いている長男をなぐさめようとお菓子をくれたそうです。午前中私からの留守電を聞いていた幼稚園側は次男を無事にCentre de Loisirsに引き渡していたようで、次男がCentreにいるのなら長男もCentreに行くのだろうと連れて行ってくれたとか?

小学校の連絡網に不信感を持った私は翌日小学校の担任に校長先生からメッセージが届いたかどうか聞きました。すると驚くような返事が。

「聞いていません。昨日校長先生が体調不良で早退しました」
「(絶句)」

校長先生には早退する前に大事なメッセージをちゃんと相手に伝えて欲しいものです。

学んだことその1:アメリカも同じようなところがあるが、フランスでも「伝えたから安心」ではなく、二重にも三重にもしつこいくらい頼んだことがちゃんと遂行されているかチェックする必要がある。放課後さまよっている長男のことを考えると、寒そうだし危ないしかわいそう。「そこらへんよろしく」ですべてうまくいくのは日本だけである。

学んだことその2:幼稚園の留守電は結構伝わる。

とにかく、いつもと変わったことをしようとするときはチェック機構が必要な国、フランス。アメリカのいい加減さに慣れていたけれども、最近は日本慣れしていたからチェック機構が甘くなっていたのかもしれません。

試験初日終了。

Wednesday, December 9, 2009

やはり繊維は大切

私が子供たちに5日間レトルト・冷凍食品・スーパー惣菜を食べさせたせいで、6歳の長男が切れ痔になってしまいました。今回の低栄養食事が原因かどうかはっきりとは分かりませんが、母が倒れて2日後に切れました(関係がありそうでしょう?)。強力ポステリザン軟膏(日本より持参)を長男のおしりに塗りながら早く治れと念じています。

今日から社会復帰した母にさっそくプルーンを買ってきてもらい、これからは栄養満点、繊維質豊富な食事を心がけてもうおうと思います(決して自分では作ろうとはしない私)。

明日から一日4時間の試験が3日連続、その後日曜日を挟んで月曜日は3時間x2、火曜日に3時間の試験が1つで終了です。もう誰も倒れないでくださいと祈りながら...

Tuesday, December 8, 2009

危うい健康状態?

手抜き料理が5日続いた今朝、ついに母が起きてきました。カゼが治ったわけではないようですが、どうやら栄養失調目前の子供たちの健康が気になってしんどい体にムチを打ってきたようです。そして栄養満点朝食が用意され、同じ冷蔵庫を使用しておきながら私が用意する朝食とまったく別メニューが出来上がるのを不思議に思いました。

試験まであと2日。母には早くよくなってもらいたいものです。いろいろな意味で。

Sunday, December 6, 2009

手抜き料理3日目

母ダウン3日目の今日、パリから日本人女性に来ていただき子供たちのベビーシッターをお願いしました。そして私は図書館にこもって勉強らしきことをしていました(子供たちには言えないけどなぜかあまりはかどらなかった!)。

さて、母ダウン初日はスーパーのレトルト、2日目は高級冷凍食品、3日目はスーパーのシーフードピザ….明日はそろそろネタが尽きてきたので多分町中の中華総菜店に寄ることになります。フランスで日曜日に働いているのは中国人だけなのか?と思いたくなるくらい日曜日にすべてが閉まる国です。

試験まで残り5日、試験終了までは10日となりました。相対評価がどんなものか分からなかったP1とは異なり、今回はだいたいの「さじ加減」を理解しているので前回よりは「サボリ」モードです。ぎりぎり卒業できればよいという低空飛行身分はかなり心地よく、ここでならいつまでも学生をしていたい気分。Dean’s listに載りたい友人らにエールを送りながら。

Saturday, December 5, 2009

冷凍食品

グルメの国フランス。でも実は冷凍食品がたくさん販売されています。今回母がダウンした関係上みんなでレトルトや冷凍食品で数日間過ごしています。

栄養不良を回避するために少しでも良質な冷凍食品を食べようと今日は食料を求めてフランス冷凍食品大手のPicardに初めて足を踏み入れました。するとどうでしょう。日本でいうと大きさ中等度くらいのスーパーと同様のサイズの店内にコンビニのアイスが入っているのと同じようなガラスケースが迷路のように並んでいました。前菜、メイン、デザート、パーティーフードなどきれいに陳列されており、全種類を食べつくすのはしばらく時間がかかりそうです。値段は少々高いみたいです。

フランスは共働きの家庭が80%を占めるのできっと冷凍食品文化が発達したのでしょう。確かにこちらのご家庭には冷凍食品用の特別な冷凍庫が冷蔵庫の隣にあることが多いです。私もしばらくお世話になることにします。

Friday, December 4, 2009

母 ダウン

今朝から母がダウンしました。母といっても私ではなく、私の母です。私がダウンしても困るのは苦しい自分だけですが、現在の我が家は母がダウンするとみんなに影響します。一般的な日本の家庭でお母さんが病気になるとみんなが困るのと同じです。

朝からご飯を作る人がいないので「どうしよう….」と悩みました。そこで朝食は徒歩1分のパン屋さんにチョコレートクロワッサンとりんごのパンを買いに行きました。いつもの栄養満点の朝食のようにはいきません。夕食に関しては日本のようにお惣菜屋さんがあるわけではないので、とりあえずカルフールでレトルトを購入。「自分で作れば?」という読者さんへ:私は料理が大の苦手です。

こんな状況では栄養不良になります。早く治ってもらおうということで頑張って看病してみました(動機は自己中心的で不純)。やはり還暦近い母に毎日6歳と3歳半の男の子の世話をするのには無理があるようです。

P2の試験が後1週間で始まります。

Wednesday, December 2, 2009

80's music

Janet JacksonのベストをiTunesでダウンロードしてここ毎日聴いています。年をとるにつれて昔の歌が懐かしくなってきました。特に1980年代のアメリカンポップを聴いていると中学生に戻った気分です。最近はJanet Jackson, Madonna, Mariah Carey, Carpenters(ここらへんからぐっと古くなる), Cyndi Lauper, ABBA, 中村あゆみ(ここらへんからちょっと渋くなってきた)などを聞いては懐かしい気持ちになっています。

古い歌を聴いていると思いきや、急にExileやBlack Eyed Peas (I Gotta FeelingはINSEADで定番曲です)などが聴きたくもなります。若返り作戦か。

試験まで残り1週間。試験期間中の6日間苦しい思いをしたら一時帰国して日本酒、ウニ、上手に注いだ生ビール、温泉、う○ちが落ちていない地面などなどが私を待っている….

Tuesday, December 1, 2009

Africa Week

INSEAD名物、National week。今週はアフリカウィークです。アフリカといっても広い大陸で、北はモロッコから南は南アフリカまであります。INSEADの現役学生の中にはナイジェリア、ケニア、モロッコ、南アフリカなどの出身者がいて実にバラエティ豊かです。

National weekのお決まりがいくつかあります。週の真ん中あたりに学校のカフェテリアを借りて開催されるディナーがあります。パリからシェフを呼んできたり、現地から材料を調達したり、ビュッフェや着席だったりとバリエーションがあります。また、別の日にはINSEAD大得意のパーティーがあります。これは大きなシャトーやクラブを貸し切ってどこかからそのお国出身のDJを引っぱり出してきてみんなで午前?時まで大騒ぎです。私はどちらも好きですが、前者は途中からみんな踊りだすので一石二鳥(?)だったりします。

私にとって未知の世界アフリカ。過去にチュニジアに旅行に行きましたが、アフリカ大陸を少しかじったくらいの気分でした。今朝はモロッコから直輸入した朝食メニューをいただきました。今週は食べ物、音楽、文化などいろいろ触れてみたいと考えています。

Sunday, November 29, 2009

インターネットいまいち

みなさん、すみません。インターネットなおっていませんでした。なんだか最近はブログ更新をしない言い訳になってきましたケド。

Thursday, November 26, 2009

日韓合同

INSEAD生活の醍醐味、他国の学生との交流。我が家は一軒家ですが、隣りがINSEAD生用のアパートです。そのアパートには現在フランス人♂x2、インド人♂、ドイツ人♂、アメリカ人♂、韓国人♀が住んでいて、2-3週間に一度自分の国の料理をみんなに振舞うという文化的なイベントが行われています。昨晩は私と韓国人♀が企画した「日韓合同ディナー」でした。

私は母が料理をしてもらいました(私の友人はみな心の中で「ヤッパリ」と思っているはずです。私は料理が大の苦手であります)。日本側からは豚バラ肉のコーラ煮、インゲン豆のおひたし、炊き込みご飯、アサヒ・キリンビール(これは外せない)、おつまみを提供しました。韓国側からは写真のごとく野菜や肉を巻くミニタコスみたいな皿が用意されました。

音楽は私のiPodに入っているJ-Popsをかけ、お箸を使っていただきました。最近浴衣を10分弱で着られるようになったので、今回もみんなに喜んでもらおうと頑張って着て行きました。

昨日もいろいろな話が出ました。インドでのお見合い結婚、ドイツの質素な夕食、韓国でのインターネット普及率、フランスの同棲制度などなど。

あと3週間程度でP2終了。シンガポールのキャンパスに引越すこのメンバーたちともしばらく会えなくなります。

インターネット復活、しかし

インターネットが再び家でつながりました。しかし、無線が主流の今日、なぜか無線から有線に生まれ変わっての復活です。さすがフランス、時代に逆行。今回3週間インターネットが通じず、インターネットが家になかった時代への回帰を体験できましたが、もう二度と体験したくありません。

Sunday, November 22, 2009

ネットのない生活とは

まだインターネットがつながっていません。このままネットレスで年を越すのか(まだ早いって?)。

電話が金曜日にやっとつながるようになり、ついに中世の時代を脱出し19世紀突入という快挙を成し遂げました。

ブログを頻回に更新できるようになるのはいつの日か。

Friday, November 20, 2009

ベルギー日帰り

昨日は生まれて初めてベルギーに行ってきました。といっても就職活動のために首都ブリュッセルに2時間半滞在しただけ。パリから直通電車で1時間20分、ブリュッセル駅で降りたら黒塗りのベンツに乗せられ、2時間ほど食事をしてまた同じ車に乗って帰ってきました。

せっかくベルギーに行ったのにチョコレートなし、ワッフルなし。最悪のケースでもお酒だけは譲れないので、食事のときは飲んだことのないベルギービールに選びました。

そして今日もまた家にはインターネットなし、電話なし、テレビなし。ここはまだ中世なり。

Wednesday, November 18, 2009

インターネットがややつながる

インターネットが2週間ぶりに自宅で通じるようになりましたが、リビングルーム限定....自分の部屋(1階)や2階は通じません。フランスの家はカベが厚すぎて電波が届かないらしい。どうでもいいけど、いつになったらきちんと100%なおるのだろうか。日本が恋しい。

Tuesday, November 17, 2009

Japan Day

National Weekのbiddingで盛り上がる中、今週はDesi Weekといってインド・パキスタン・ネパール・バングラデッシュ・スリランカなどの国の生徒が集まってそれぞれの国の文化や食べ物を紹介してくれる1週間です。

週末はJapan Dayを我が家でやってみました。といってもそんなにおおげさなことではありません。日本にゆかりのある同級生に声をかけ、母に料理をしてもらい、みなさんにも1品ずつ持ち込んでもらって土曜日の午後我が家で日本のゲームをいくつか紹介しました。

母には炊き込みご飯2種類、豚肉のコーラ煮、ラーメンサラダ、インゲンの胡麻和えなどを用意してもらい、友人からはキッシュやモロッコのチキン煮などの提供がありました。パリでアサヒやサッポロのビールを調達しておきましたが、日本酒を振る舞えなかったのが残念でした(パリにまともなのがない)。

参加してくれた友人は実に各方面の人々で、国籍は6大陸すべてにまたがっていました。日本に長年住んだ、日本に留学した、日本で仕事をした、空手をやっていた、ブラジル移民のおばあちゃんに育てられたなどなど。日本語力はぴんからきりまででしたが、みなさん確実に日本が好きな人たちで、頑張って浴衣を着た私も満足でした。

ゲームは山手線ゲームやカルタなどを紹介し、途中で折り鶴講座をしてみました。もっと人員がいればもっといろいろなゲームができたかもしれません。今度冬に一時帰国する際に日本的なゲームを調達して帰ってこようかな。

Monday, November 16, 2009

未開発国フランス

インターネット不通が続いています。インターネット関係で通じる電話も不通です。今日で12日目。なぜか今朝からテレビもうつらない。

ここは中世の時代なのか、どこかの未開発国か?

Sunday, November 15, 2009

インターネット不通続く

信じられませんが、ここは中世のヨーロッパです。電話なし、インターネットなし。ブログの更新がまばらになってしまいがちです。

Friday, November 13, 2009

インターネットおよび電話不通

21世紀とは思えません。我が家ではもう1週間以上インターネットおよび電話が不通です。ブログの更新がまばらなのは95%そのせいです(あとの5%は自分のせい)。実をいうと8月からずっと不調だったインターネットと電話の両者です。ついに先週の木曜日からまったく通じなくなりました。こういうときにしみじみ「日本って素晴らしい...」と思います。

1.8月からずっと不調だったのであれば、なにも完全不通になるまで待たなくてもよい。その前に原因を突き止めてなおしておいてほしい。

2.何度も来ているインターネット会社の人。悪い人ではないが、まったくなおらない。

3.フランスでは美徳とされている古い家に住んでいるのでいろいろ壊れるのは理解できるが、それならば壊れたものをすぐになおす技術とフットワークを備えておいてほしい。

4.フランステレコムに工事をしてもらって電線を新しくしてもらったが何も変わらない。

5.同じ敷地内のもう一軒の家(INSEAD学生がシェアしている)でインターネットが通じるようになったのであれば、私の家でも通じるかどうかテストしてから帰ってほしい。

6.不通なのであれば、「代車」ではないが他の接続手段を示して提供してほしい。

7.パリのデパートは日曜日も開けてほしい。商売っ気がなさすぎる。

8.コンビニを普及させてほしい。

9.19時半閉店のスーパーに客が19:27に到着したのであれば、「すべり込みセーフ」ということで入店を断らないでほしい。

10.飼い犬のウンチを人の家の前に放置しないでほしい。

11.子供たちを水曜日も学校に行かせてほしい。

12.公立学校は2カ月に一度2週間の休暇を与えなくてもよい。

なぜか後半は今回のインターネット事例とは関係ない内容になってしまいました。

インターネット上で提出しなければ宿題を提出するために今朝は午前6時に登校しました。おとといは午前0時までに提出する宿題のためにパジャマとメガネのまま午後11時に学校に戻ってきました。もう限界。

混んでいて家が狭くて人間が陰険ではっきりとものを言わない日本。しかしながら少なくとも日本にいるときに上記文句を言うことはまずなかったので、日本は素晴らしい国だという結論になりました。

みなさん、日本人であることにもっと自信をもっていきましょう。変な結論。

Tuesday, November 10, 2009

成績表

昨日P1の成績表が出ました。P1は5科目ありましたが、2科目は大幅に平均以下の成績でした。詳細は語りませんが、私のようなものにとってやはりビジネススクールで平均以上の成績をとるのは難しいようです。

なにはともあれ、卒業できればよいという低空飛行の私ですから、実はこの成績でも飛び上がりたいくらい嬉しいのです(この成績で飛び上がるのはさすがに恥ずかしいので頑張って気持ちを抑えている)。

Sunday, November 8, 2009

ラテンダンス

ずっと興味があったけどなかなかやれていなかったことをやってみましょう。INSEADで縁があって仲良くなった方でラテンダンスが趣味のフランス人男性がいます。その男性と韓国人女性が力を合わせてSalsa Clubというのを立ち上げました。私は今までもたまに参加していますが、段々とおもしろくなってきたのでもっとちゃんとしたいなと思います。

MerengueやBachataのステップを現在覚えており、私もサルサとの関係はよく分かっていませんが、とにかく楽しいしいい運動になります。

「趣味」の欄に書き込めるくらいのめりこむかもしれません。あきらめてやめるかもしれません。

Friday, November 6, 2009

Section party

Party animalが集まるので有名なINSEADです。Châteauで行われる大きな宴会、自分のおうちで開催する仲良しだけのディナー、いろいろな飲み会があります。昨日はSection partyに行ってきました。

9月から12月まではクラス単位で授業を受けます。そのクラスのことをSectionと呼ぶのですが、とにかくここのメンバーとは月曜日から金曜日(ときには土曜日も)まで毎日同じ教室で同じ授業を受けるので顔見知り以上の仲になっていきます。

昨日のSection partyはP1中に集まったchampagne fineを使って開催されたので、私のように罰金を払わなくてもよかった人はタダ飲みです(笑)。

途中で事前に行われたオンラインアンケートのデータを集計した結果が発表されました。「一番悪そうな」「一番飲めそうな」など、まあ、日本とあまり変わらない内容のアンケートです。なんと私は「Best parent」賞に選ばれてしまいました。きっと二人の子連れでINSEADにやってきたというのがみなさんの中で印象深かったのでしょう。

そして今朝起きたときは相変わらずくびが痛い…踊りすぎたか?

Wednesday, November 4, 2009

状況を悪化させる工事

常になにかしら壊れているフランスのおうちです。8月2日に住み始めたときからインターネット接続が不安定で、ついに昨日問題の根源とされているEDF(東京電力みたいな感じ)が大掛かりな工事にきました。その工事のおかげで、
1.不安定なインターネット接続に変化なし
2.隣接するINSEAD生用のアパートの暖房が壊れ、お湯が出ない


修理に来たのにネット接続は変わらず不安定です。一時間に数回途切れるネット接続でSkype通話を続けて行うのは困難です。

さらにこの寒い時期に暖房とお湯が使えない...昨晩隣人の彼らはどんな寒い思いをしたのでしょうか。

フランスに住むのって本当に忍耐(と寒さに耐える体力)が必要ですね。

Tuesday, November 3, 2009

ぴんきり教授陣

P1では運がよかったのか、おおかた教授陣に恵まれました。私のような素人に教えているわりには進行が早かったり、最後の試験が授業内容とかけ離れていたり、やたらとヘラヘラしていたりしても、個性に富んでいて自信に満ちていてP1の5人中4人はなかなか評判のよい教授たちでした。最後の5人目も決して悪くはありませんでした。今まで学業にお金をかえたことがほとんどなかった私にとっては「これが私立か!」と感動するくらい質の高い教授陣だったと今になって思います。

さて今回のP2では「ぴんきり」を体験しています。特に一番楽しみにしていた科目の先生が「外れ」のような気がするから困っています。「外れ」のような印象を与える先生に対してINSEAD生の目はなかなか厳しく、さっそくDeanにメールを書いたり、みんなで意見を集めて先生自身にfeedbackしたり、クラスをボイコットしたり…先生方もなかなか大変です。

日本の大学では「外れ」が極めて多かったのですが、国立大学の学費が安いからか、私は今まであまり気にしていませんでした。しかし今回初めて自分への投資としてINSEADの学費を捻出したからか、さすがに一人でも「外れ」がいると少々腹が立つようになりました。

大学費用は自分で捻出させるか…と今後子供たちが大学に進むときは学費を「割り勘」にしようかと考えています。

Sunday, November 1, 2009

ちょっとショックなとき

普段から主人にそっくりな次男の寝相をさきほど目撃してショックを受けました。いびきをかきながら手をオムツに突っ込んでおち○ち○をつかんでいました...す、すでにオヤジ化?

Saturday, October 31, 2009

Halloween

日本でも段々と知名度が上がってきたHalloweenですが、フランスでの知名度はどうなのでしょうか。10月31日といえば私にとっては一年で一番か二番目に楽しみにする日です。

アメリカでは9月頃からスーパーやドラッグストアにはハロウィンキャンディが陳列され、子供たちは今年のコスチュームをどうするのか相談し始めます。私の母はお裁縫が得意なので、ピエロの衣装やクレヨンのコスチュームを縫ってくれました。クレヨンは二十数年の時を経て私の子供たちも着ています(写真参照)。

さて、ハロウィン当日は夜のお散歩をします。治安が悪いといわれるアメリカ、私は夜の散歩にでかけた記憶などほとんどありません(私が住んでいた比較的治安のよい地域でも基本的に夜は外を歩かない)が、ハロウィンは特別です。小さいころは親に付き添ってもらい、中学校くらいになると友達とグループででかけました。近所でjack o’lantern(怖い顔が彫られているカボチャで中に入っているロウソクには火がついています)を飾っているおうちは基本的に「訪問可」です。チャイムを鳴らしておうちの人が出たらみんなで"Trick or treat!"と言うとお菓子をもらうことになっています。

衛生や食中毒や犯罪などの理由から基本的にはハロウィン専用の個装のお菓子を集めてまわります。もちろん、ハロウィン専用といってもパッケージがハロウィンっぽくなっているだけで中身はいつもと同じです(キットカットはキットカット、ただ外見がオレンジ色のパッケージになっていたりする)。健康や虫歯などの理由で子供たちにお菓子を与えるのを嫌うおじさんやおばさんは小銭のてづかみをさせてくれたりします。

さて、一晩でどれだけのお菓子を集めるのかというと、これがまたすごい量なのです。私はそんなに集めてまわりませんでしたが、頑張る人はpillow case(枕カバー)がいっぱいになるくらい集めます。一晩でいくつのチャイムを押し、何回trick or treatと言ったのか…

今日は地元のハロウィンイベントがあったので、子供たちに黒い甚平を着せ、手ぬぐいで顔を隠し、折り紙でシュリケンを折って「ニンジャ」として出かけていきました。かなり安上がりでいい加減なコスチュームなので本場アメリカの人たちには怒られそうな仕上がりですが、今日は道行く人たちが"Oh ninja!"と言ってくれたので一応伝わったようでよかったです。

ハロウィンがあまり浸透していないフランス。それでもこの町では今年初めてハロウィンイベントを開催しました。商店街のお店では入っていくと子供たちにお菓子を配ってくれて、さらにはくじに当たった子供は3kgのお菓子がもらえる内容のイベントでした。3kgもらえなくても開催者の人たちが無数のお菓子を空から降らしてくれたので、アメリカのpinata(多分もともとはメキシコの遊び?)を思い出しながら地面に落ちたお菓子を必死で拾う子供たちを見ていました。

INSEADのハロウィンパーティーが今晩あります。私は例のくびのせいで今回初めて欠席を決意しましたが(泣く泣く)、友達が「ゲイシャ」になるといって私の浴衣を借りたいそうです。

貸すのはいいけど、私に人の着付けなんてできたっけな。

Friday, October 30, 2009

Vas te moucher!

家の中でフランス語が飛び交っていることが多くなってきました。私は中学1年生でフランス語を学び始めたので、子供たちが覚えてくる「生きてるフランス語~こども編~」はおおかた初耳です。

次男:おかあさん、Vas te moucherって知っている?
私:は?
次男:鼻をかんできなさい!っていう意味だよ。
私:(頭の中で文法的に分析:vasが命令形で、se moucherが「鼻をかむ」だから、合わせると…なるほど)先生によく言われるの?
次男:そうだよ、そうしたら立って自分で鼻をかみに行くんだよ。
長男:moucheはハエっていう意味もあるよね。
私:(頭の中でスペルを分析:確かにつづりが似ているな…なぜだろう)すごい、よく知っているね。

二人とも発音もばっちりで、やはり語学は現地で学ぶことが大切だなと思います。学校に通い始めて2カ月、次男はだいたい理解できるようですが(授業内容が単純だから)、長男はまだかかりそうです。二人とも自分の意見が言えるようになるのはもう少し時間がかかりそうです。

Thursday, October 29, 2009

食事中の方は読まないで!

お母さんが体調不良だと子供たちは普段より優しくしてあげるはず…というのはmythです。現実は逆です。現在私はくびを痛めている関係でカラーを装着しており、歩行や食事がいつもより遅くなっています。我が家で子供たちはそういうときに限って飛び乗ってきたり、ワガママを言ったりします。

昨晩は長男が「う○ち」と言って食事中に席を立ちました。普段なら私が仕上げ拭きをするところ、現在あまりいろいろな体勢がとれないので昨日はおばあちゃんにその大役を頼みました。普段私の手が空いていないときにおばあちゃんに拭いてもらうくせにその日は「絶対におかあさんでなければイヤだ」と長男が言い張ったので、痛みをこらえながら一度だけ仕上げ拭きをすると、「一回でキレイになるはずがない」と泣き出しました。こちらも痛い思いを二度するわけにいかないし、6歳にもなったら自分で拭けるはずです。そこからバトルが始まりました。

そこに次男参戦。「う○ち」というので二階のトイレに行かせました(一階のトイレは既に泣きわめいている長男が占領していた)。機嫌良く次男はう○ちを済ませましたが、仕上げ拭きのときになったらこちらもおばあちゃんが派遣されていきました。やはり次男もそれが気に入らないようで(普段はおばあちゃんに拭いてもらっているくせに)、泣きわめき。そして彼はなぜかハダカでトイレを飛び出し一階にそのやりきれない気持ちを伝えにきました。一階にきても私が同情しないことが分かると、今度は「仕返しモード」に(何をするか分からない仕返しモードです)。床に座って指を肛門に突っ込み、指についてきた「う○ち」を床に塗りつけ…(食事中の方スミマセン)。子供のいない方は信じられないでしょうが、我が家ではごくたまにこのようなことが起きます(数年に一回くらいでしょうか)。

その日の戦いはまだまだ続きました。普段なら文句も言わずにおばあちゃんにやってもらうことを、その日ばかりはどうしても弱っている私にやってほしかったようです。

お母さんが弱っていると子供たちもなんとなく不安になるのでしょうが、もう少し清潔な方法でそれを伝えてほしいと思います。

Tuesday, October 27, 2009

ぎっくりくび

20歳代後半より恒例のように一年に2,3回やってくる「ぎっくりくび」になってしまいました。頚部痛、肩痛、背部痛の程度に差はあるものの、大体1週間くらいは固定用のカラーが外せなくなります。今まで一番つらい思いをしたのは2年ほど前で、このときは座位・立位などはとても無理で、臥位も砂嚢(さのう)がないと激痛が走りました。つまり、くびが少しでも動くと痛いのです。

今回はカラーをしていれば座位や立位は十分に可能ですが、横になる動作が痛いので寝転がるのに数分かかります。

カラーを装着しているだけで勉強意欲は下がります。明日の授業をサボるかもしれません。まだ新学期3日目なのに。

Monday, October 26, 2009

P2開始

本日からINSEADの第2学期(P2)が始まります。前学期は5科目でしたが、今学期は6科目あります。12月に期末テストが終わったら一時帰国して美味しいもの(&お酒)を堪能する予定です。

逆に今日から子供たちは11月4日まで学校が休みです。以前もお話しましたが、フランスの学校はとにかく休みが多く、毎週水曜日はもちろんのこと、2か月に一度2週間程度の休みがあります。休みの間はcentre de loisirsといって保育施設で預かってもらえるので大人はいつもの生活と変わりありませんが、子供たちのお勉強のほうは進行なしです。

家で強制的にドリルでもさせない限り鉛筆をもたない2週間となってしまいそうです。

Sunday, October 25, 2009

ロワール古城

INSEADの学期間の休暇が4日間ありました。試験終了後周囲の同級生はロンドン、アムステルダム、リスボン、カイロ、カサブランカ、ブダペスト、プラハ、ウィーンなどなど実に様々な場所に散らばっていきました。試験最終日の会場にスーツケースを持参した人も少なくありません。ちなみに、シンガポールキャンパスでは試験終了後に学校側の配慮でシャンパンが振る舞われたようですが、こちらのキャンパスはどうだったのでしょうか。私は最終日残念ながら急いで帰ってしまいました。

さて、我が家も1泊だけ旅行に出かけてみました。子連れで気軽に行ける(安上がりな)観光地はいくつかありますが、一番有名なのはロワール川沿いの古城見学ではないでしょうか。今回はToursに宿泊してAzay-Le-Rideau, Chenonceau, Chambordの3つのchâteauに行ってきました。

そしてフランスの行き当たりばったり旅行に関していくつかのことを学習:

スーパー同様観光地も「昼休み」をとる
Azay-Le-Rideauは他の2つに比べて小規模でお客さんも少ないからか、2時間程度の昼休みがありました。そんなことを予想もしなかった私たちは午後の部(14時)まで30分間外で待っていました。

② 安くて美味しいものはない

今回の旅行は極めて貧乏旅行でしかも子連れだったのであまりfancyなレストランには行けませんでした。どこのお店に入ってもメニューは大体似たようなもの:ピザ、クレープ、ガレットなど。フランスに来たからといって毎食素晴らしいコース料理が出てくるわけではないと思い知らされました。

③ 旅行中子供の栄養は偏る
私が入るような安いレストランには大体menu enfant(子供用のセット)があります。メインのチキンナゲット・スパゲッティ・ハンバーグなどに必ずポテトフライがついてきますが、それ以外の「野菜」はありません。しかも締めくくりは例外なくチョコレートアイス。あまりにも量が多いので我が家は最近menu enfant1つを二人で分け、しかも最後のチョコレートアイスは別々のお皿に入れてもらいあたかもそれぞれに1つ与えられたように見せています。

④ ワイナリーでテイスティングしたワインの在庫がないこともある
Rendez-vousなしでワイナリー2か所に行ってみました。かなり行き当たりばったりなので当たり外れは激しかったのですが、2か所目で気に入ってしまった赤ワインの在庫がなかったときは悲しかったです。味わわせておいて在庫なしとは。

Fontainebleau周辺よりもLoireのほうが紅葉は進んでいました。紅葉・ロワール川・Châteauがすべて入った写真はなかなか絵になります。

Thursday, October 22, 2009

P1終了、寒くなりました。

5学期中の1学期が終わりました。期末試験では一喜一憂しました。具体的には一喜四憂でした。結果はまだですが、あまり期待できません(でも最終的に受かればよいというレベルです)。次の第2学期(P2)は科目数が増え、もっとも労力や精神力を要する学期と聞いています。それがあと3日くらいで始まるわけです。

フォンテンブローは寒くなるのが早いと聞いていましたが、確かに!10月は今のところ二度ほど朝出発するときに車のフロントガラスに氷が張っていました。そろそろスクレイパーと特殊スプレーを購入して冬に備えなければなりません。

日もぐっと短くなります。フランスに到着した夏ごろは午後10時でもまだ明るく、近所で花火大会が行われるときは午後10時半スタート。とてもではないが子供たちを連れていけない遅い時間でした。最近外は起床時真っ暗で、真冬になると子供たちが登校する午前8時半は暗闇の中歩いて行くそうです(懐中電灯が必要なのだろうか)。

重ね着が嫌いな私にとってこの気候は結構つらいものがあります。試験の結果が悪いと寒さがさらに身にしみることでしょう。あぁ、春よ早くこい。

Tuesday, October 20, 2009

医者離れ

ビジネススクールにきて早2か月、だんだんと医者離れをしている(したい)と思いきや、周囲がなかなかそうはさせてくれません。以前ブログで、課題をこなすときにはあまり頼られないのに、医者として頼られることのほうが断然多いという話をしました。「患者」は増える一方です。

現在たまに相談してくるのは、
1. バイクの事故で右鎖骨、肩関節、肋骨などを骨折してから1週間後にフランスにきたインド人男性
2. ぎっくり腰になりやすいインド人女性
3. 左手関節を骨折したイギリス人(ダンスフロアではしゃぎ過ぎて)
4. パンチされて下顎骨骨折、右環指屈筋腱を断裂したジャマイカ系アメリカ人(これはラグビーの試合でいきなり相手チームの人に殴られたらしい)
5. そのほか、カゼ引いた、ノドが痛い、お腹が痛いなどなど

レントゲンもなしにいきなり聞かれてもよく分からないし、第一苦手な分野もあるので、曖昧な返事をすることが多いです。

そういえば、私の手のしびれは「肘部管症候群」ではないかというご指摘が各方面からありました。ナルホド、自分は頚椎が悪いのだ!という先入観がありましたが確かに典型的な症状を呈しています。

人の世話もろくにできないし、自分のこともよく分かっていない私。本当はもうあまり頼らないでほしいケド。

Monday, October 19, 2009

老眼でなくて助かった!

以前INSEADの中間テストを受けたときにA4用紙一枚持ち込みだという話をしたと思います。期末テストは科目数が多い分、科目や先生によって2枚持ち込み可だったり、1枚持ち込み可だったり、なんでも持ち込み可(明日の試験は何でも持ち込み可)だったりします。

そのA4用紙は代々伝わる情報たっぷりのものがどこからとなく回ってくるのですが、その文字の細かいこと!フォントにして「4」くらいです。ちょっと暗い部屋だと焦点を当てるのに数秒かかるのではと思うほど小さな文字で情報がぎっしり詰まっています。私は極度の近視ながら(さすがに)まだ遠視は始まっていないので助かっています。INSEADの学生の平均年齢は29歳ですが、30歳代後半の学生で老眼が少しでも始まっていたら試験のときにかなりのハンデになってしまいます。

明日の「何でも持ち込み可」の試験に何を持ち込もうか?

試験中にブログ更新

Leading People and Groups という授業のgroup exam中です。パソコンを使う試験なのでブログ更新ができたりします。

Sunday, October 18, 2009

図書館

以前この学校で食堂とジムが一番好きな場所と書きましたが、それに「図書館」を加えたいと思います。INSEADの図書館は24時間営業。静かで勉強に適しています。

今まで自分は図書館では勉強できないタイプと信じていましたが、最近は家にいると、ちょこまか動く人(約2名)に邪魔されるので仕方なく図書館を利用するようになりました。

明日からいよいよ始まる期末試験。今朝は日曜日なのに午前9時過ぎに図書館に到着しました。絶対に一番乗りだろ~と思っていたら上手(うわて)がたくさんいました...

Friday, October 16, 2009

真のバイリンガルとは

バイリンガルという単語は多用されています。確かに言葉を2つ(あるいは3つでtrilingual、4つでquadrilingual?)しゃべれると定義上はバイリンガルかもしれません。ただし、バイリンガルの程度にもいろいろとあり、様々な要素が加味されます。最近私は「バイリンガル」という言葉にはbiculturalの要素が大きく占めているのが必須と考えるようになりました。

1. 母国語が聞き取れるか?話せるか?読めるか?書けるか?仕事ができるか?
2. 母国語以外の言語(私の場合は英語)が聞き取れるか?話せるか?読めるか?書けるか?仕事ができるか?
3. 母国の文化や歴史を理解しているか?母国の人々に溶け込めるか?
4. 外国(私の場合はアメリカ)の文化や歴史を理解しているか?外国の人々に溶け込めるか?

上記をすべて満たしているバイリンガルは少ないのではないでしょうか。多くの場合どこかの要素が欠けます。アメリカで育った日本人だと、major languageの英語に日本語が負けてしまい#1や#3が怪しくなりがちです。逆に数年だけ外国駐在している日本人だと#2や#4が満たされません。

高校卒業後、私は#1「母国語で仕事ができるか?」および#3が満たされていなかったので日本で大学生活を送ることにしました。しかし、高校卒業時の日本語力(たいしたことがなかった)を獲得するのにもそれまで影でいろいろな努力をしていました(本人の努力というよりも親の努力)。高校まで在籍していた週に一度の日本語補習校(サンディエゴのみなと学園)では日本で子供たちが1週間かけて学習する国語・算数・理科・社会を一日に詰め込みました。また、小学生のときは計4回に分けて母の田舎にある日本の公立小学校に1ヶ月間ずつ通いました。母が教育熱心だったので日本からドリルを取り寄せて普通の宿題とは別にそれを解きました。

結構努力したのにまだ日本語が下手だったので、日本の大学に通い、やっと二ヶ国語を自由に操れるようになりました。会話・読み書きを含め3つ4つ操っている人は本当にすごいと思います。

文化や歴史(#3)などの目的を完全に達成する前に日本を離れてしまい、INSEADでは「日本代表」みたいな座に置かれるので困ってしまいます。

Thursday, October 15, 2009

病気の我が子ほどカワイイ?

次男がめずらしく熱発しています。昨朝からハム(好物)を食べたがらず頭痛の訴えがありました。そのような徴候に気付かず保育園に行かせたら帰宅してからいよいよぐったりし始めました。

保育園に迎えにいくと、いつもなら「帰るよ」と伝えてもいつまでも来ないクセに昨日は「ハイ」と答えて帰ってきたらしいです。おまけに体調が悪いと目が二重になるから普段の「デストロイヤー」ぶりからは想像できないほどかわいらしくなります。さらに、

「おしっこに行っていいですか?」
「寝てもいいですか?」
「電気をつけてください」


なぜか敬語で話し始めます。

普段からこれくらい素直でかわいらしい次男だったらどんなに人生が楽だったか…あり得ない想像をしてしまうのでした。

Wednesday, October 14, 2009

期末テストまでカウントダウン

期末テスト(懐かしい響き)までカウントダウンが始まりました。今回は3日間で5つの試験が行われます。1つの試験はだいたい3時間くらいで(3時間45分というのもある!!)、飲み物やおやつも持ち込み可らしいです。どれだけ長い試験なんだ?

私は必ず試験前になると予定表をたてます。日頃から手帳に予定を書き込むのが好きで、かなりこまめに記入しています。試験前になると別紙「試験用」の予定表をたてます。これ、かなりオススメです。その日にやるべきこと、やりたいこと、やれそうにないけどできればしたいこと、いろいろと書いていくと自然と予定通りに勉強できます。

不思議なことに仕事ではこのような予定表をたてませんでした。なぜ学生になると時間の使い方がうまくなるのでしょうか。

今後1週間はブログの更新が散発的になるかもしれません(これまでも中3日空くこともありましたケド。意味もなく)。

Tuesday, October 13, 2009

スキーキャンプ

学校の冬休みに日本に一時帰国します。そのときに子供たちを二人とも3泊4日のスキーキャンプに入れようと思います。長男は3歳半からキャンプに行っていますが、次男は4歳で今回初めてのお泊り体験。興味のある方はご一報を。子供たちを一緒に行かせましょう。「湘南自然学校」で検索すれば情報が得られます。我が家は去年この学校のスキーキャンプに合計3回長男を入れていますが、すべて楽しんで帰ってきました。

Monday, October 12, 2009

バースデー

ついに33歳になってしまいました。四捨五入して40歳になる日が近い….

木曜日の授業中に友人が私に対してバースデー・ギャグを仕組みました。事前に週末私が誕生日を迎えると教授に伝えてあったようです。

ノリのよいこの教授。「この回帰分析はご覧のようにさきほどの結果同様で~」などと真面目に授業展開しているときに、いきなり私のほうを向いてクラスの前で「アキコ、何歳になるの?」と聞きました。授業中だったもので驚いた私の目は「点」状態で、冗談半分と知らずに真剣に「33歳ですけど」と答え、教授が一瞬「しまった...30歳代の女性に年齢を聞いてしまった…」的な表情に。

明らかに私がもっと若いと信じていたのでしょう。アジア人はヨーロッパ、中東、アフリカ、アメリカなどの人々と比べると小柄で細く、肌もきめが細かいので大体若くみられます。私の母なんて今回フランスで幼稚園や小学校の送迎時、最初は周囲に「おばあちゃん」ではなく、「おかあさん」だと思われていました。勘違いされても言葉ができないせいか、嬉しいせいか、特に正さずに帰ってきたりしていました。私と母が姉妹だと思われていることもありました。

私の本当の年齢を聞いてぎょっとした教授はきっとなんだか後味が悪くなってしまったことでしょう。もっと機転の利いた軽いノリで返してあげればよかったですかね。

Thursday, October 8, 2009

授業風景

以前INSEADの授業中に寝ている生徒が少ないので感動している!的な内容のことを書きましたが、前言撤回。授業中にまぶたがとても重くなっている同級生がたくさん出現し始めました(自分も怪しくなってきた)。

INSEADの授業風景において伝統的な慣習がいくつかあります。以下の行為が目撃されると罰せられます。
1. 寝た(そして誰かが証拠に写真を撮影した)
2. 携帯が鳴った
3. 遅刻した
4. ネームカードを家に忘れてきた
5. すごくアホな質問をした
6. すごく高飛車な質問をした


先生も気が抜けません:
7. スライドにスペルミスがある
8. 授業時間を5分以上延長した


などということをすると、Champagne fineといって当事者がシャンパンをクラスに寄付するという内容です。そのシャンパンは学期末の飲み会で飲まれるためのもので、私たちのクラスはシャンパンの代わりに5ユーロを支払うというルールにしています。

もともとは上記のような行動があると授業が中断される恐れがあり、みんなに迷惑がかかるから…という正当な理由で始まったChampagne fineですが、現在ではクラスメイトが当事者になってしまうと周囲が喜んでしまい逆に必要以上に中断する原因となっていたりします。先生がそそうをするともっと盛り上がります。

無料でお酒が飲めるのは嬉しい限りですが。

Wednesday, October 7, 2009

昔話その1

小学校2年生のときにJALの飛行機に初めて一人で乗って日本に向かいました。その後は4年生、5年生、6年生と同様に日本で夏を過ごしました。日本の公立小学校への体験入学はとても印象が強く、今でも私のidentityを大きく変化させた経験だと考えています。

成田では千葉のおばあちゃんが毎回迎えにきてくれていました。1週間ほど千葉で過ごし、今度は新幹線に乗って和歌山に向かいました(新幹線は母の弟などが同行していたはずです)。新幹線を降りて新大阪の駅で和歌山のおじいちゃんとおばあちゃんと再会しました。どの学年のときは覚えていませんが、一度だけ会う直前に「おじいちゃんとおばあちゃんの顔を思い出せない」と心配になったことがありましたが、あちらが覚えていてくれた上に会った瞬間に私も思い出して安心した記憶があります。

その後2か月間和歌山の田舎で過ごしました。学校の先生の配慮で友達もすぐにできて本当に楽しく楽しく1ヶ月間通学しました。蚊帳の中で寝て、駄菓子を買って、蚊取り線香の灰で遊び、花火に感動し(サンディエゴは空気が乾燥しているので手持ち花火は違法)、スクール水着にゼッケンをつけてもらい、仏壇を怖がり、ムヒが手放せなくなり、奈良で鹿にせんべいをあげ、給食を競って早く食べ….

日本からサンディエゴに戻ったときは必ず日本語が上手になっていたそうです(和歌山弁でしたが)。

Tuesday, October 6, 2009

長男フランス語サバイバル

ポケモンカードのおかげで上級生に大人気の長男。同学年にお友達がいるのかどうか少し心配していました。

先日次男の柔道練習に行くために「道場」と呼ばれる施設を訪れたら長男の同級生Lucasがいました。柔道終了まで時間があったので隣接する図書館に行くことになり、私は初めて長男がフランス人のお友達と接するのを目の当たりにしました。

二人の会話はもちろんフランス語です。

難解な迷路の本を見つけた長男は、自分がスタートから、Lucasがゴールから始めていって途中で出会うという遊びを考案したいと思いました。まずは相手の注意を引くためにLucas, attends, attends! (ルカ、待って待って!)と言います。Lucasが「なになに?」というふうなことを言いながら寄ってきたら、今度は長男がスタートを指さしながらMoi (ボク)、ゴールを指さしながらToi (キミ)と伝え、あとは暗黙の了解で遊びが始まります。

長男が発する言葉はたったこれだけなのに立派に子供同士の遊びが成り立っていました。

いつもなら隣にいる私に通訳をさせますが、その日は違い、自分ですべてコミュニケーションをとっていました。きっと小学校で自分しか頼る人がいないときはこのように最低限の単語で生き抜いているのでしょう。

子供同士の会話はシンプルであると同時に奥が深いような気がするのは私だけでしょうか。

Monday, October 5, 2009

手がしびれています

右手がしびれています。もっと詳細をいうと、右手尺側、小指、環指尺側の知覚低下。教科書通りに神経症状が出現するところがなんだか嬉しいような悲しいような(元整形外科医のような発言)。肩こりや背部痛などの症状は昔からあり、レントゲン上頚椎の配列は局所的に後彎している状態(正常な頚椎の配列は前彎しています)。アメフトやラグビーの選手ならドクターストップされる状態かもしれません。

この頚椎のせいで長年肩こりに悩まされてきました。15年前に日本に単独で引越したときはストレスも加わって症状が悪化しました。20歳代後半からは一年に一度程度「ぎっくり首」になり、ぎっくり腰同様に動けなくなる状態が1週間ほど続くようになりました。

ぎっくり首は本当に大変で、寝返りはできない、座れない、起き上がれない…そのようなときは主人に家でブロック注射をしてもらったりもしますが(職権乱用?)、特に著効なくロキソニン(消炎鎮痛剤)やミオナール(筋肉弛緩剤)を通常量の2倍服用してなんとか日常生活を送ります。

手のしびれは今までありませんでしたが、8年ぶりに机に向かって勉強しているせいか、ここ1か月前くらいパソコンで入力しているときに右手の感覚がおかしいのに気付きました。

この時点では運動して首や肩の筋力を強化するのが一番ですというわけで、INSEADのジムにはまじめに通う必要が出てきましたよ。

Sunday, October 4, 2009

子供のフランス語

長男にフランス語を教わる場面が出てきました。20年以上も不定期的にフランス語を勉強してきた私が、たった1ヶ月間学校に通っているだけの子供に「感覚」というお金では買えない、時間をかけてもなかなか得られないもので負けています。

私がしゃべるフランス語の最大の弱点は男性名詞・女性名詞の区別にあります。英語には存在しないその区別はドイツ語になると男性名詞・女性名詞・中性名詞と3つに分類され、私はドイツ語を毛嫌いしてきました。それほどフランス語文法の中でも名詞の種類を覚えるのは苦手です。日本人の方が英語をしゃべるときに定冠詞(the)と不定冠詞(a/an)を区別するのが難しいのに少し類似しています。

~先日寝る前の会話より抜粋~
長男:おかあさん、imageが2つに増えたよ!(imageというのはいい子にしていると学校の先生からもらえる絵カードです)
私:すごいね、ところでimageってun image(男性名詞)それともune image(女性名詞)どっち?(少し試してやろうとわざとイジワルな質問をしてみた)
長男:une imageだよ(自信満々)。
私:(その自信に絶句)….

私が辞書で覚えようとしても覚えきれないような区別が、彼にとっては学校の先生が日々繰り返し言っているune imageという「音」で頭に入っていました。

子供のcapacityおそるべし。

Saturday, October 3, 2009

自転車

長男が6歳の誕生日を目前にやっと自転車に乗れるようになりました。4歳の誕生日に補助輪つきの自転車を買ってもらって以来毎週のように主人と練習していましたが、なかなか補助輪が完全に外せるレベルになりませんでした。しかしこちらで出会ったお友達のおうちに遊びに行ったときに自転車の練習を一緒にして少し刺激された上、日本にいる主人との約束の中で冬休みまでには補助輪を外すというのがあるらしく、最近やたらと自転車の補助輪を外すことに本人が意欲的でした。

今日私が学校から帰宅すると、なんだか庭でがちゃがちゃやっている長男。自分で補助輪を外していました。やる気まんまんです。そこまでやる気があるのならこちらも付き合うほかありません(本当は勉強しなければならないのに)。まずは庭の芝生でお手並み拝見、手ごたえがよいので家の前の通りでさらに練習。そして最後にはINSEADにある広場まで出張していって練習しました。

明日も練習したらマスターしそうです。

Friday, October 2, 2009

LPG

今学期の科目の中でLeading People and Groupsというものがあります。評判の良否は人それぞれですが、細かい計算や暗記物がない分、我々が今学期受ける授業の中でもっとも「楽」な授業のはずです。ただし、そのタイトル通り、リーダーとしての素質を育てる目的があり、毎度毎度深く考えさせられる内容であります。

先日の授業は上司や部下に如何にうまくfeedbackをするかというテーマでした。現在毎日ともに過ごしているグループメンバーにグループワーク中におけるお互いのpositive feedbackおよびnegative feedbackを口頭で伝えるという時間があり、ここで変な汗をかいて一年分の神経を使いました。

私のグループはなかなか面白いグループで、私を含め5人で構成されています。それぞれ強い個性の持ち主ですが、今までなんとなくバランスをとりながら様々な課題をこなしてきました。今まで密に時間を共有してきた仲間に「アナタのココが気に入らないからこうしたほうがいい」などということを本人や他メンバーを前にして伝えるなんて難しいですよ。

私が言われたことは、もっと発言しなさい、調和のために意見を簡単に変えてはいけない(日本の方々は信じられないでしょうが、INSEADにくるとこの私が「調和重視」と思われるのです)、口調を和らげて、などでした。1か月しか一緒にいないのにみんな本当によく見ている!

変な汗をかいて一時間、今後このグループは成り立つのだろうか…という当初の心配をよそに元通りのなごやかな雰囲気に戻りました。

Wednesday, September 30, 2009

子供の習い事

2歳差の兄弟がいると、習い事を合わせるのか合わせないのかでまず迷います。合わせておくと後々趣味が合いやすいとか、共通の話題があって兄弟仲がよくなるとか、送迎が楽であるとか、利点はたくさんありそうです。しかし、フランスでの一年間はとりあえず兄弟の個性(親が勝手に決め付けた個性)を活かして別の習い事を始めることにしました。

まず、なよなよ系の長男には紳士のスポーツ、テニス。我が家は主人も私もテニスをするので、子供たち二人がテニスを習えばダブルスができます(最近紫外線恐怖症の私はめっきりテニスをする頻度は減りましたが)。たまたま近くに住む日仏家族のママからお誘いがあり、長男はお友達と一緒にレッスンを受けることになりました。今日そのレッスンを初めて受けてきました。コーチによると、そのお友達が日本語に訳してくれるのでまったく問題なくレッスンできたそうです。本人も汗だくになって楽しんでいたようです。

そして我が家の通称デストロイヤー、次男坊。彼には柔道をさせることにしました。やんちゃで乱暴な部分をプラスの方向に活かしてもらえれば…というのは半分ウソですが、彼にとってばたんばたん倒れたり人ともみ合ったりするのは楽しいのではないかと考えました。これもやはり同じクラスのお友達が通うことになっているということで仲間に入れてもらいました。オリンピックを観戦しても分かるようにフランスは柔道国で、こんな田舎にも柔道場がありました。今日行ってみたら、変な色つきのタタミ(緑とか青とかオレンジとか)の柔道場、および多量の柔道着がありました。先生のいうことは全く聞かなかったようですが、本人は楽しんでいたようです。

習い事をして学校とは別の場でお友達ができればよいなと思います。

Sunday, September 27, 2009

3度目のディズニーランド

本日3度目のディズニーランドへ行ってきました。今回は勇気を振り絞って大人一人(私)+子供二人で行ってみました。疲れはするものの、案外乗り物も乗れて「不可能ではない」という結論に至りました。大人が二人いるとずっと楽ではありますが。

やはり喫煙者が多いディズニーランド・パリ。パンフレットには「園内禁煙」と書いてあるにもかかわらず、喫煙所以外でタバコを吸っている人を数多くみます。

話は変わりますが、今日は子供たち二人を連れてレストランに入る勇気はなかったので、朝から母におにぎりを作っておいてもらってそれを園内で食べました。日本のディズニーランドでは飲食物持ち込み不可ですが、こちらはそのような規則はないらしく、お昼の時間になるとサンドイッチやパンなど自分で持ってきたもので昼食を済ませるお客さんが多くいます。黒い海苔を巻いたおにぎりはなかなか目立つようで、周囲のフランス人の方にめずらしい目で見られました。

今日は怖がりの長男をホーンテッド・マンションに連れていってみました。その前に乗ったティーカップ(写真参照)も初体験で乗る前は怖がっていたのですが、私の説得に応じて乗った後は楽しくて仕方なかったらしく、空いているのをいいことにすぐに続けて二度目も乗りました。このように最近は彼も6歳を前にして多少チャレンジ精神が出てきたようです。パリのホーンテッド・マンションは日本やアメリカのものより少し凝っていて、ジョークがどこにも見つからないので世界で一番怖いかもしれません。

パリでは日本やアメリカのディズニーランド以上にキャラクターに会える機会が多いです。しかも、かなりめずらしいキャラクターが多く、白雪姫やジャスミンならまだ分かるのですが、ディズニー映画「ノートルダムの鐘」に出てくる悪役フロローや白雪姫の魔女も登場するので面白い!今日の魔女は役に入りこんでいて全く笑いませんでした。フロローもサインを求める子供からペンを奪い取ったりするものだから我が家の二人は怖がって一緒に写真を撮りたがりませんでした。

このペースでいくとディズニーランドの年間パスポートはモトがとれそうです。

Friday, September 25, 2009

National Week

INSEAD名物、National week。今週はLebanon Weekでした。学生主催のこの催しに、いろいろな会社から金銭的なスポンサリングがつきます(今回は30,000ユーロ集まったらしいです)。レバノンワインテイスティング、パリからシェフを呼んできてレバノンディナー、レバノン定番の朝食や昼食、レバノン料理教室、レバノンの伝統的ダンス、レバノン式パーティー(パーティーはなんだかいつも通りの踊り&お酒でしたけど)などなど。

Canada weekとかHeart of Europe Week(ドイツ語圏=ビール!)今から楽しみです。

Thursday, September 24, 2009

中間テスト

今日はミクロ経済の中間テストがありました。なんだか懐かしい響き:中間テスト。前日徹夜して勉強する人、あきらめてサルサクラブで踊りふける人、普段から勉強しているから余裕の人…様々な同級生がいました。

写真は試験前日のreview session(試験準備用の授業)の風景です。前日に教授からメールがあり、何事かと思いきや、「明日授業でアナタの写真を使用してもよいですか」とのこと。よく分からないまま承諾すると、ナルホド、ミクロ経済学だけに商人の一人という設定で顔が利用されていました。

今日の中間テストはClosed book with a A4-sized cheat sheetという条件つきでした。Closed bookとは、教科書持ち込み不可という意味です。試験だから教科書は持ち込めなくて当たり前なのですが、後に別の科目でopen bookの試験があるので驚きであります。Cheat sheetとは、A4紙を一枚持ち込めるということです。このA4にはミクロサイズの文字でいろいろな情報を書き込めます。学生の間で出回っているサンプルcheat sheetの文字は小さすぎて虫眼鏡でもない限りアタシには解読できないので、今日はそのサンプルを拡大して持ち込んでみました。

試験終了7時間後に最後の授業が終わったのでロッカーに寄ろうとしたら、ミクロ経済の教授自ら学生のpigeonhole(学生一人一人にあてがわれる郵便受けです)に試験を返却していました。採点が は、はやい…..試験の結果はともかく、当日に結果が分かるのは嬉しい限りです。

Tuesday, September 22, 2009

体臭結末

今日はついに運命の日。「生活環境係」(♂)をつとめている友人に体臭の原因となっている方(♂)に事実を伝えてもらいました。その方はだいぶ落ち込んだようです。将来の職場ではなく学校という場で伝えられてよかったのかもしれませんが、明日から状況がどう変化するのかまだ誰も知り得ません。

においまでインターナショナル

人間の体臭とは不可思議なものです。ある人には耐え難い体臭も別の人からすればいいにおいになったりもします(本当かいな)。

INSEADのようなインターナショナルな場にいると体臭も実にインターナショナルです。私はここ3週間の授業中、ある独特のにおいのせいで気分が悪くなります。普段の整形外科手術は一般外科や産婦人科や耳鼻咽喉科のオペなどに比べると清潔で、もしかしたらここ数年間私は世の中に出回っている様々なにおいや汚物に触れずに過ごしてきたのかもしれません。

体臭の原因は、遺伝、自己管理不足、摂取物が挙げられると思っています。ニンニクを食べた翌日はなんだか自分がくさいような気がします。不思議なことに「アメリカ育ちの~人」は「母国に住んでいる~人」よりも体臭を軽く感じます(あくまで仮説ですが、この仮説は周囲から同意を得られることが多い)。世界の中で日本人をくさいと感じる人もいることでしょう。

気分不良を訴えるクラスメイトの女子生徒がいます。二人で「生活環境係」に相談したところ、体臭の原因となっている方に明日その旨を伝えてもらうことになりました。どうなることやら。明日に続く。

Sunday, September 20, 2009

お誕生日会

次男がお友達のお誕生日会に誘われたので、私は土曜日授業が終わり次第プレゼントを買って帰宅し、早速次男と長男(長男はおまけ)と一緒に出かけていきました。子供8人と大人4人(子供を置いて帰る親もいました)で行われた楽しい会でした。

まずは庭に隠されてあったジャムの瓶を子供たちが探し、その中に入っている手紙の通りにゲームを行いました。目隠しで味見した食材を当てるゲーム(ハチミツとかバナナとか)、的に向けてボールを投げて点数をかせぐゲームなど。長男次男ともに普段は新しい環境にすぐには馴染めないくせになぜか二人とも最初からノリノリでした。

次に手作りのケーキが二種類振る舞われましたが、定番の歌”Joyeux anniversaire♪”は歌いませんでした(なぜでしょう?)。

さて、新しい学校に入って2週間、なぜ次男を誘ってくれたのかが話の中で段々と分かってきました。誕生日の男の子は学校初日にご両親に以下のように報告をしたそうです:

「パパ、ママ、日本っていう国を知ってる?僕のクラスに日本から来た子がいるよ!」
「パパ、ママ、英語でありがとうって知っている?その子は先生たちに英語で話していたよ!」

次男はどうやら日本の保育園でつちかった英語能力(たぶんたいした語彙力はない)をフルに活用して初日に先生たちと話をしていたそうです。彼にとってはフランス人もアメリカ人もイギリス人もみな同様だったのでしょう(確かに見た目はあまり変わらないか?)。

その子はすっかり次男に興味を持ってしまい、今回のお誕生日会に誘ってくれたということです。そこのご家族のママはこの町の議会議員さんで、長男の隣に座っている子のことや長男のポケモン仲間までも知っていました。やはりこれくらいの規模の町だとみんな知り合いなのです。

子供たちのおかげで、ただのINSEAD生だとなかなか経験できないようなことを経験させてもらっています。

Friday, September 18, 2009

フランス語能力

長男の懇談会では次男のときよりもさらにお勉強の話がたくさん出ました。CP(1年生)の晩春くらいには簡単な本が読めるようになるようです。本当かどうか分かりませんが、かなり楽しみです。

フランス語で行われる懇談会、みなさん私がどれだけ理解しているか(していないか)不思議に思っていることでしょう。1時間強の懇談会中、INSEADの授業よりもはるかに集中しています。メモをとりながら、録音までしています。大事そうだけど理解できなかった部分や確認したい部分は終わってから先生方に直接聞きますが、どうでもよいような部分は向学のために録音したものをINSEADのフランス人同級生に聞かせて教えてもらっています。

今日は1週間ぶりくらいに家で夕食を子供たちと共にとりました。学校に通い始めて2週間、どれだけのフランス語が身についているゲーム方式で確認してみました。3歳半の次男は幼稚園で繰り返し言われているような大事なこと(すわりなさい、おはよう、気をつけて!など)をだいぶ理解できました。長男のほうはさらに理解していて、「どうぞ」「こっちにきなさい」「こっちをみて」「また後でね」なども聞き取れました。

今日は長男から初めて「おかあさん、これフランス語で何て言うの?」と聞かれました。2週間通っているだけで自分から発言しようと試みるのは立派です。「なになに?」と聞き返すと、

「"このカードあげるから、そのカードちょうだい"って何て言うの?」
「.....」

初めて自分からコミュニケーションをとりたいと思うのはポケモンカードの交換交渉に必須のフランス語でした...

明日は次男がお友達のお誕生日会に誘われたので、それに付き添います。私も初めての経験なので楽しみです。

Thursday, September 17, 2009

懇談会に出席しました。

長男・次男ともにréunions des parents(懇談会とでもいうのでしょうか)に参加してきました。それぞれ一時間ずつくらいで、先生が学校での活動について教えてくれます。今日はまず幼稚園に通う次男の懇談会の話をします。

いままで二子玉川にあるすばらしい保育園に通っていた我が子たちですが、「学校」「フランス語」は初めてです。特に次男は「おにいちゃんがいない」環境は初めてで、その状況を受け入れるのに時間がかかるのではないかと当初思っていました。以前も書きましたが、初めの2日間だけお迎えの祖母(私の母)の顔を見て泣き崩れたものの、3日目からは涙は一切なし。給食のおばさんにも「次男は給食を完食します」と言われ、実際に本人に聞いてみると一番楽しみなのは「ごはん」。やっぱり次男って強いのかしら。

懇談会ではそんな次男がどういうところで毎日過ごしているのかを見学してきました。日本の幼稚園に通ったことのない私や子供たち。フランスの幼稚園の教育方針を聞いて驚きました。絵をかいたり遊んだりするだけではなく、「字を書く」ことが目標の一つに掲げられています。

現在は毎朝幼稚園に送りに行くときに上履きにはきかえ、教室に入って早速遊び始めます。先週の目標は先生にごあいさつ"Bonjour"をいうこと。今週は出欠をとるときに"Oui"なり"Présent"なり返事をすること。

なにはともあれ文句を言わずに通ってくれるだけ有難いです。次回は長男の様子について。

Wednesday, September 16, 2009

眠前ビールでリフレッシュ

今日は0時まで学校にいました。みんな寝静まった我が家に帰宅し、冷蔵庫内に保存されているけどなかなか飲まれない缶ビールを堪能。寝ている子供たちの顔を見てからあと1時間ほど机に向かう予定です。週の後半は飲みに行こうっと♡。

Monday, September 14, 2009

フランスの課外活動

フランスの公立学校は水曜日が毎週休みなので、子供たちの習い事を探しています。近くにお住まいの日仏家族のママに誘われて隣町のテニススクールで長男のグループレッスンの申し込みをしてきました。証明写真と医者の健康診断書を渡して書類に記入したら手続き完了です。

驚いたのが値段です。入会金55ユーロ、月々40ユーロ。子供のテニスレッスンで月々40ユーロ(5500円くらい)なら安いから嬉しいな~と思っていました。ところが、その値段は「年間」のものでした。休みは多いのでしょうが、年間合計95ユーロ(12500円くらい)でテニスが習えるのなら安いと思いませんか?習い事の多くは公共の施設で行われるフランス。税金を払っていない私のような外国人学生は得するばかり。

しかも初めの3ヶ月間はラケットを貸し出してくれます。理由は「テニスが初めてだと気に入るか分からない。気に入らなかった場合は返金もする」だそうです。良心的~。

この値段ならあと2つくらい習い事をさせてもいいですね♡

Sunday, September 13, 2009

土日とも学校へ

日曜日なのに午後1時から午後9時半までずっと学校にいました。唯一の救いは楽しいメンツでグループを組んでいるということです。日曜日は勉強をしないで子供たちと遊ぶ!という決意はおしくも2週目で崩れてしまいました。あと数時間で月曜日ですが、予習復習宿題、どれ一つ終わっていません。

Saturday, September 12, 2009

パリの美容院

渡仏が決まったときに、子供の学校よりも自分の学校よりも何よりも心配だったのが「自分の美容関係」でした。カラーリングやカットをどうするのか、ペディキュアはどこでするのか、まつげエクステはフランスに存在するのか??

結果からいうと、まつげエクステは中止して現在ラティースでまつげ増毛中(詳細興味ある方連絡ください)、夏が短いフォンテンブローでペディキュアは必要なくなり(自己流でやっています)、ヘアカラーやカットに関しては今日初めてパリまで美容院に行ってきました。

そこらへんに店を構えているフランス人の美容師さんにカット、ましてやカラーリングをお願いする気は毛頭ありません(かなり食べず嫌い状態です)。さらに美容院に関してはここ14年間日本で同じ場所に通っていたため、他の美容院に通うのが怖くなってしまった私です。パリの友人やフォンテンブローの知り合いから情報収集をしてやっと今回の美容院を見つけました。パリ1区の日本人街(Rue Sainte-Anne)にあり、スタッフはおおかた関西から1.5~3年間派遣されてきた方たちです。電話予約の際にカラーリングはフランス人スタッフが、カットは日本人スタッフが担当するという話を聞き、肝心のカラーリングが日本人の方でないことにやや不安を抱えつつも、もうほかに選択肢がないためお世話になることにしました。

結果的には全体的に対応もよく気分よく無事にカラーリングを終えることができました。カラーリング担当の方は日本人の毛髪にも慣れていて個人個人に合った配合を考えてくれるそうです(日本では当たり前のことですが、外国にはかなり怪しい美容師さんがいます)。学生割引もありました♡。6週後の予約を入れて帰ってきました。

Friday, September 11, 2009

前言撤回

昨日のエントリーで確率統計の授業のことを話しました。数学らしいことはしていないと言いましたが、今日の授業冒頭で先生は「いよいよ今日から本気を出します」と宣言してから本当に授業内容が一変しました。いままで3回は序論だったらしい…

計16回しかないこの授業のうち、貴重な3回を序論にあてがった先生。どういう理由があったのだろうか。私はこう考えます。

理由その1:エンジニアなど数学に強そうな学生が多いINSEADですが、中にはやはりもろ文系の人もいます。その人たち用に初めの3回はゆるい導入程度でおさえた。

理由その2:とても魅力的な先生です。そして一般的にはそのややこしさから嫌われる科目「確率統計」です。3回分の授業時間で生徒を十分に自分に惹きつけておき、楽しくなった絶頂で難しい話を出し、生徒の数学アレルギーをやわらげた。

私は後者だと思います。少なくとも自分自身はこのパターンにはまりました。数学の中で確率統計が一番嫌いでしたが、この先生とならやっていけそうかな~という妄想まで抱き始めてしまいましたよ。

Thursday, September 10, 2009

教授はパフォーマー

昨晩は体内アルコール濃度の低下によりお勉強ができなくなったので、平日にも関わらず午前2時まで飲んでいました。今朝起床時はまだ酔払っていたかも。

INSEADの教授陣に関していままで何度か書いてきましたが、本当に質が高く個性豊かで驚きます。

Uncertainty, Data & Judgmentという科目(長たらしい名前ですが、確率統計です)の教授の授業は本当に面白い!1時間30分の授業中、パフォーマンスかショーを観ている気分です。歩幅広く歩き回り、強いギリシャなまりの英語でしゃべりまくり、大きな目で学生をにらみつけ。時には確率の問題を出して学生からお金を巻き取ります。賭けに応じている学生が実際現金を持ち合わせているか確認してから賭けを始めるから本気です。数学の授業なのに「細かい計算よりも自分の感覚を研ぎ澄ましなさい」というメッセージが強すぎて別の名前で呼びたいくらいユニークな授業です。そういえばあまり数学らしいことをしていないな...

学費は高いけど、授業が楽しいので納得しかかっています。

Wednesday, September 9, 2009

疲労困憊→アルコール治療

二日間も更新しないと死んだのだと思われるので一応更新します。が、忙しすぎて内容はありません。ちょっと疲労が出てきたので、今日は飲みに行くことに♡。え?矛盾しているって?

Monday, September 7, 2009

周囲の気遣い

子供たちの給食代を払いにcantine(学食)へ行きました。1食3.65ユーロ、100枚つづりを購入したところ、給食のおばさんが話しかけてきました:

おばさん:子供たちは給食のことをどう言っていますか?

私:聞いていないから分かりませんが、たぶん問題ないと思います。

おばさん:兄弟二人そろっていたときはよかったのですが(centre de loisirsでは二人同じクラスだった)、おにいちゃんが小学校、弟が幼稚園に行ってからはおにいちゃんが食べなくなってしまいました。弟は完食しますけど。

やはり日本人の兄弟はめずらしいのか、給食のおばさんが気にかけていてくれました。普段長男のほうが好き嫌いは少ないのですが、ややデリケートなところもあるので、新しい環境できっと食事が進まなかったのでしょう。おばさんに言われなければ親の私は知りませんでした。ちゃんと観察してくれて感謝感謝です。

同じ町にお住まいの日仏家族のフランス人ママが2人の女の子を幼稚園に入れています。その方はINSEADの職員さんで、日本にいる頃から私がメールでいろいろと質問をしていたお相手です。次男のクラスの先生にその方が「幼稚園でよく使う日本語単語」リストを作成してくださり、先生はそれを参考に次男とのコミュニケーションをとっているようです。3日目の今日、次男本人いわく「2回しか泣かなかった」そうです。

周囲がよく気遣ってくれるので安心して自分の勉学に励めます。

Sunday, September 6, 2009

公立学校だより

木曜日に初登校した子供たちの様子をお伝えします。予想よりもはるかに手ごたえがあり、二人ともあまり嫌がらずに翌朝登校していきました。

長男は、前述の男の子の存在のおかげで、ポケモンカードがはやっている上の学年の子供たちと顔見知りになったようです。長男が持っている日本からのポケモンカードはやはりフランスではレアもので、その子たちと交換してはコミュニケーションをとっているようです。ポケモンってすばらしい… 肝心の授業はどんな様子なのか分かりませんが、少なくとも彼なりに楽しくやっているようです。また、上の学年だけではなく、自分と同じクラスの「レオ」という男の子ともお友達になったらしく、それを自慢げに話してくれました。週末、「早く学校に行きたい」「何をしに?」「体育とポケモンカード」 「......」という会話を交わしました。動機は不純ながら登校してくれるだけ有難いと考えています。

次男は初日お迎え係だった私の母の顔を見て泣き崩れたようです(写真中央参照)。きっと張りつめた気持ちで一日がんばって耐えていたのでしょう。二日目は少し涙も減ったようです。

二人ともよく頑張りました。早く言葉が理解できるようになるとよいのですが。

Saturday, September 5, 2009

最初から補習を受けています

本格的な授業が始まって1週間が経ちました。8月17日から1週間受けた集中基礎講座(Business Foundations Program)が実はかなり重要であったことがやっと分かりました。その1週間ですごくすごく頭がよくなったわけではなく、
① いきなりFinanceやAccountingの特殊なボキャブラリーで授業が始まっても驚かなくなった。また、集中的に教わっていたので今週の授業の内容にややついていけた。まだまだだけど。
② Business Foundations仲間みたいなものができたので、今週は顔見知りが多く心強かった。

ビジネスのバックグラウンドを持つ友人は授業内容が少し物足りなさそうです。我々のような劣等生としてはできるだけ丁寧かつゆっくりと授業を進めてくれたほうが助かります。INSEADは元エンジニアなど、いままでビジネスとは無関係の分野にいた学生が多いので、授業内容は基礎から教えてくれます。ただしそのペースの速いこと速いこと。

週末の午前中は毎週tutorialといって補習があります。これは、授業内容のおさらいをするもので、今日初めて参加してみました。いつもの授業中は、重苦しい雰囲気に押しつぶされてできなかったような質問を、熱心に教えてくれる助手に対してすることができるので助かります。Tutorialは全出席かな~(そのうち二日酔いを理由にサボり始めることが目にみえている)。

Friday, September 4, 2009

就職活動

INSEADにはCareer Servicesという就職支援センターがあります。今週から本格的に学校が始まったわけですが、早速今週から様々な会社の説明会が催されています。

若年医者時代は大学医局に所属して数年おきに別の病院に派遣されていくわけですが、医局が人材派遣会社の役目をしているので行先の病院はどんな若僧が派遣されてくるのかドキドキです。病院側にはほとんど選択権がなく、派遣されてくる医師がまともな人間であることを祈るばかりです。履歴書や医師免許のコピーも提出しますが、形式上のものであって医局人事で決まってしまえばその病院で働くことは決定です。そんな就職状況だから私はまともな履歴書は持っていません。

逆にINSEADで体験する就職活動は熾烈です。身だしなみ、マナー、履歴書(CV)などすべてのチェックが入ります(当たり前ですよね)。昨日はジョンソン・アンド・ジョンソンの会社説明会に行ってきました。特にINSEADではコンサルティング会社への就職が盛んで、CEOやらCFOやら、会社のトップが学生に会社のアピールポイントを説明します。

その後Networking cocktailsといって会社の人間と学生がシャンパンを飲みながらコミュニケーションをとる場が設けられます。会社ごとのカラーや雰囲気の違いを味わってから願書を提出できるから嬉しいですね。

Thursday, September 3, 2009

La rentrée

いよいよ今日から公立学校が始まりました。それに付き添うために学校を休む覚悟だった私は、午前中INSEADでの授業がたまたまなかったのでゆとりをもって二人の初登校に同行できました。

まずは8:20開始の小学校。

学校にたどりつくと、「イロ!」といって駆け寄ってくるちょっと大きめ(小学校高学年か?)男の子がいました(フランス語では「H」の音が消えるので、「ヒロ」ではなく「イロ」と呼ばれていることが多いようで)。それは、8月中に数回子供たちを預かってもらったCentre de Loisirsで長男が仲良くなった男の子で、そのご家族は「崖の上のポニョ」のファンだそうです。こんな田舎にもいる宮崎ファン…海外にきて初めて知る日本文化の奥深さです。その男の子のおかげで長男の表情は一変し、少し安心したようでした。

初日は親も校内に入り、先生と対面してやりとりをします。みんな隣接している幼稚園から進学してきているとはいえ、長男の学年は日本でいう小学校1年生。やはり「小学校」に初めてきたということで全員緊張しているようでした。先生が1家族ずつ対面し終わると、いよいよ26人全員でそろって教室へと消えていきます。そのとき歩きながらなぜか我が長男は隣の女の子と手をつないでいました♡。さてどんな顔して帰ってくるのか?

次は8:30開始の隣接している幼稚園へ。こちらも初日は先生と短い会話を交わし、アシスタントとも顔見知りになりました。普段知らない環境に置かれると委縮する次男はなぜか今日勇ましく早速オモチャへと駆け寄っていきました。これもきっとCentre de Loisirsと同じ建物に幼稚園があり、少なからず顔見知りがいたからでしょうか。さてどんな顔をして帰ってくるのか?

すばらしい教育制度のおかげで公立学校の学費がすべて無料のフランスですが、給食がやや高め。一人一食3.65ユーロ(500円くらい)。毎日学食で2-3ユーロの食事をしている私よりも高い食費です。内容はまた今度紹介したいと思います。

Wednesday, September 2, 2009

運動で気分転換を

今日初めてINSEAD内にあるフィットネスセンターでスタジオレッスンを受けました。加入料は2か月で85ユーロですが、朝から晩までマシンエクササイズができる上に、平日は正午と午後1時に下半身強化やアフリカンダンスなど各種スタジオレッスンがあります。シャワーやサウナなども完備で、なかなか快適でした。私は重いウェイトでたくましくなるより、有酸素運動や軽い負荷での筋トレが好きなので、お昼休みの時間を削ってでもこのスタジオに通う予定です。

構内で一番好きな場所は、学食に加えてこのスタジオになりました。

明日は待ちに待った公立学校の初日。たまたま明日の午前中は私の授業がないので、担任の先生に挨拶がてら子供たちの初登校に付き添う予定です。夕方彼らはどんな顔をして帰宅するのか?

Monday, August 31, 2009

座席だけは優等生

INSEADの通常授業が今日から始まりました。第一印象は、とにかく読み物が多いです。これをすべて読もうと思わないほうがよさそうです(すでにやる気をなくしている)。

教室は約4ヵ月間同じです。同期生は4つのセクションに分けられ、ひとつの教室につき学生約70-80人の座席も指定されています。そしてなんと私の座席は一番前の一番真ん中。そんな優等生席、今までの人生一度も座ったことがありません。先生の白髪やシワまでよく見えます。Cold callといって前ぶれなしに授業中に指されるターゲット#1です。しかし悪いことばかりではありません。足は伸ばしたい放題だし、スライドを吟味したいときに前方にやたら背の高い人が座っていることもありません。日本人の血が流れ始めた私は今日Financeの授業中に危うく眠りそうになりましたが、一番前にいるというプレッシャーから最低限開眼して乗り切りました。

私は文系ではないけれども、理系にもなり切れない曖昧な人間です。難しい内容の活字は苦手ですし、応用力を要する文章問題も苦手です。こういう中途半端な人間はこれからグループワークでどうやって貢献するのだろうか。パソコンに強いとか、やたらとリーダーシップがあるとか、すごく美しいとか(いるだけでみんなを癒す♡)、絵がうまいとか、何か秀でたものがあるとよいのですが、残念ながら何もありません。しいていえば手先はわりと器用かもしれません(でもボタンかけやワッペン縫いは嫌い)。先日のOutward Boundでグループメンバーの手にトゲがささり、素手で抜いたら感動されました。今朝は「鼻がつまっている、薬をください」というメールを受け取り、昨日は多発性肋骨骨折と鎖骨骨折と肩関節内骨折の同期生のレントゲンを見てくれという依頼を受けました。あ、なるほど、ビジネススクールにいても医者として頼りにされるわけね…ま、いっか…

これからの一年間、みんなにおいていかれないように、邪魔者扱いされないように頑張ります。

Sunday, August 30, 2009

睡眠不足と筋肉痛

昨晩はChateau de Taversというシャトーを借りてコンサルティング大手Bain主催のパーティーに参加してみました。もともと飲んで騒いでは結構好きなほうで、子供たちを寝かしつけてから始まるヨーロッパの夜(昨晩は午後10時開始)は、睡眠や美容に対しては負の要素ですが、子育てと学業(パーティー含む)を両立するには好条件だったりします。

Don’t drink and driveを守りたい私は、ちょっと遠いシャトーまで一人で運転していって頑張ってお酒を飲まずに楽しむつもりでしたが、直前になり運転手が見つかり内心「やった♡」と昨晩は出かけていきました。でもdesignated driverは交代でつとめるのが常識なので、次回の大きなパーティーは私が禁酒するかもしれません。本当は毎回飲みたいのだけど。

午前2時半就寝、午前5時50分に長男に起こされました。きっと独身族は午前11時くらいまでガーガー寝ているのでしょう。私は子供が生まれてから午前8時まで寝かしてもらったことがありません。独身の方は今のうちに「寝貯め」しておいてください。

今日はディズニーランドパリ(2度目)に眠い目をこすって出かけていって午後8時帰宅。帰宅したら下半身筋肉痛。前夜にハイヒールで騒ぎ過ぎたのか、ディズニーランドで歩き過ぎたのか?年を感じる今日この頃。

そして明日は学校初日。

Saturday, August 29, 2009

Outward Bound

今週はINSEADのオリエンテーションウィークで、最終日の締めくくりにOutward Boundという名前で知られるイベントに参加しました。これはフォンテンブローの森の奥まったところで一日中グループメンバーと共に様々な課題にチャレンジするもので、木や壁を登ったり、地面を這ったり、思いきり走ったり。時間制限のある中で体を動かしたり頭を働かせたりしたので体力的な消耗に比べて精神的な消耗が激しかったようで、今晩はよく眠れそうです。また、ケガが全くないわけではなく、今日も同級生が肩関節脱臼を再発させてしまったそうです(その場にいなくてややホッとしている私はもはや整形外科医ではありませんね)。

これからこの学校を受ける方もいるかもしれないので、あまり詳しいことは話しませんが、写真は終了後で全員すがすがしい顔をしています。グループワークを通じて効率性や統率力などを向上させていく目的があるOutward BoundはINSEADのシンガポールキャンパスでもフォンテンブローキャンパスでもほぼ同時進行で行われます。フォンテンブローで1月入学の人はマイナス?度の中でやるそうなので大変です。覚悟を…

Friday, August 28, 2009

高齢出産のおばあちゃん

INSEADではアメリカの一般的なMBAコースの学生よりも平均年齢が高いのですが、それでも29歳です。20代ですよ、20代。最近白髪が目立ち始めている子持ちとは、頭の柔軟性と時間的な余裕が違います。しかも少しでもビジネス関係のバックグランド(大学で勉強したとか、そういう仕事をしてきたとか)があろうものなら、私みたいな人間は勝てません。グループワークでは常に教わる側です。

最近「とし」を感じることが多いのですが、友人がよく高齢出産を恐れてなんとか35歳までに、40歳までに、45歳までに出産をしようしようと焦っています。個人的には20歳代でいったん出産を終えたのですが、私は妊婦の高齢化よりも妊婦の母の高齢化を心配したほうがよいと思います(以下かなり自己中心的論理)。

妊娠出産は母体にかなりの負担がかかるのでもちろん若いことに越したことはないです。肉体的な理想は、それこそ若ければ若いほどよいらしいですよ(20歳以下とか!)。ただ、やや高齢で産んだほうが経済的な負担が少ないという利点もあり、高齢出産だからといって必ずしも悲観することはないと考えています。

それよりも心配なのが、「困ったときの最後のとりで」である自分の母親の高齢化です(つまり赤ちゃんのおばあちゃん)。キャリアを続けながら子供を育てる場合、必ず親に子供の世話を頼むときが出てきます。赤ちゃんがインフルエンザにかかったときは、他人であるベビーシッターさんに頼むわけにはいきません。そういうときに活躍するのが身内である自分の母親です。ただしその母も人間。40歳で産んでくれた母親をもつ人が40歳で出産すると、おばあちゃんはもう80歳です。子供の世話なんてそう簡単に頼めません。

結論:自分よりも、自分の母親が若いうちに子供を産みましょう。そして助けてくれるお母さんに日々感謝しましょう!

Thursday, August 27, 2009

ユニクロとコンビニ

INSEAD同級生の中に洋服ブランドGapで働いていた友人がいます。Gap Japanにはアメリカのショッピングセンターで必見のGapのような勢いは感じられません。その友人は日本での強力なライバルはやはりユニクロだと言っていました。私はGap、ユニクロ、ラルフローレン、NEXTなど子供服を比べた結果、価格・品質でユニクロの単独勝利という結論に至りました。我が家でユニクロを見ない日はありません。GapやNEXTの洋服は何度も洗濯していくと襟がのびのびになり、庶民にラルフローレンは高すぎます。私の母もユニクロファンで、妹に至ってはアメリカ在住なのに洋服ダンスの大きな部分をユニクロが占めているようです。最近ではユニクロの洋服を自分流にアレンジして個性を発揮するのも流行っているようです。今回フランス移住に伴いユニクロの洋服をたくさん船便で送りましたが、どうやら日本であまり汎用されていない乾燥機には弱いらしく、こちらではちぢみ傾向にあります…

フランスに来て恋しくなるのは日本のコンビニ。夏は冷たいアイスクリームや花火が並んでいて、冬は暖かい肉まんが用意されている。平日・週末・祝日関係なく24時間営業。パリの有名デパート、Galeries LafayetteやPrintempsは日曜・祝日営業していません。なぜ一番売り上げが高そうなときに休むのか?少しでも売り上げを伸ばしたくないのか?社会主義が根強い国家にそういう発想はないようです。

週35時間の勤務時間、年に5週間の有給休暇が当たり前のフランスで一番の働き者は毎日午前7時から営業している町のパン屋さんかも。

Wednesday, August 26, 2009

14年ぶりの入学式

ひさしぶりに入学式というものに出席しました。1995年以来だから、なんと14年ぶりです(年とったな~)。今年はINSEAD50周年の節目の年ということでして、新入生も過去最高の498人(フォンテンブロー314人、シンガポール184人)とのことです。平均年齢は例年通り29歳、女性は31%という統計みたいです。今までのMBA卒業生はざっと18200人ということで、かなり大きなalumni associationですね。

MBA DeanのJake Cohen、INSEAD DeanのFrank Brown、そして北アメリカLouis Vuittonの社長さんで卒業生のDaniel Lalondeさんらが挨拶をしてくれました。Jakeのスピーチは原稿があり、決まり文句を並べていたようです。他の二人はジョークを交えながらほとんどアドリブでした。

中でも私を含め、多くの新入生が感銘を受けたのが下記です。Lalondeさんが最後にわれわれに伝えた言葉で、1910年4月23日、26代目アメリカ大統領のTheodore Rooseveltがパリのソルボンヌ大学で行った講演の中の"Man in the Arena"という名前で知られる抜粋でした。


It is not the critic who counts; not the man who points out how the strong man stumbles, or where the doer of deeds could have done them better. The credit belongs to the man who is actually in the arena, whose face is marred by dust and sweat and blood; who strives valiantly; who errs, who comes short again and again, because there is no effort without error and shortcoming; but who does actually strive to do the deeds; who knows great enthusiasms, the great devotions; who spends himself in a worthy cause; who at the best knows in the end the triumph of high achievement, and who at the worst, if he fails, at least fails while daring greatly, so that his place shall never be with those cold and timid souls who neither know victory nor defeat.ed by dust and sweat and blood; who strives valiantly; who errs, who comes short again and again, because there is no effort without error and shortcoming; but who does actually strive to do the deeds; who knows great enthusiasms, the great devotions; who spends himself in a worthy cause; who at the best knows in the end the triumph of high achievement, and who at the worst, if he fails, at least fails while daring greatly, so that his place shall never be with those cold and timid souls who neither know victory nor defeat.

冒険をしながら汗水流して働きなさい。ということでしょうか。

Tuesday, August 25, 2009

二人兄弟の功罪

年齢の近い子供が二人以上家族にいると、一人っ子時代と比べて楽しさ3倍、苦労10倍です。本当は逆の比率をお伝えしたいのですが...我が家は5歳と3歳の♂で、きっと同年齢の♀x2のご家庭はもっと平和に過ごしていることでしょう。

5歳単独あるいは3歳単独ではなんら問題ありません。この2人が一緒になるとウルトラマンのスペシウム光線よりも強力なパワーが発揮され、99%の場合「負」の方向へ進みます。

先日ブログの更新をしようと20分くらい集中してパソコンに向かった後にダイニングルームに行ってみると、庭にある大量の敷石をダイニングルームに「敷いた」二人。後から聞いてみると、長靴をはいたまま中に石を詰めて運びこんだよう。そんな発想は絶対に一人のときには出てこない。二人一緒だからこそ力を合わせて「負の発想」が出てくるのだと確信しています。

二人同時にスーパーに連れていくと、カートのどの部分に誰が入るかで大ゲンカし、それではとカートを2つ借りると誰が私の押すカートに乗るかで大ゲンカ(そういうときおばあちゃんは人気があまりない)。ちなみに、いままで子供たちの「世界で一番好きな人ランキング」では主人が1位、私が2位であったので、このような些細な争いごとの仲介役は主人にすべて任せていました。現在フランスでは主人不在で私が繰り上げ1位の座を獲得してしまいました。

子供が一人だとこちらもゆとりをもってしつけ・教育ができていたような気がしますが、二人になるとどうしても余裕がなくなってしまいます。はっきりいって手抜きしています。一人っ子に対しての説明は順序立ててなぜこの行為が許されないのかということを教えてあげられていましたが、二人だと「とにかくダメだから」で済ましてしまっています。面倒くさくなってしまったのでしょうか、こんなことではまともな子供が育ちません。なんとかしなければ。

Monday, August 24, 2009

700万円分の紅茶

とりとめのない話ですが、一応昨日の続きです。

3.コーヒーと紅茶が飲み放題
今回われわれは授業料と称してなんと1年間で51000ユーロを学校に支払います。リーマンショック以前なら850万円、現在でも700万円くらいです。公立学校出身者の私はこの授業料が高くて高くて信じられないのですが、学校に行ってみるとコーヒーと紅茶が飲み放題でした(かなり嬉しかった)。学生生活を少しでも快適にしてあげようという心遣いを各所に感じます。1年かけて700万円分くらいの紅茶を飲む予定です。

Sunday, August 23, 2009

昨日の続き(2)

1.授業中に寝ている学生がいない
2.嫌いな科目でも先生がうまいから面白く感じる


私が日本の大学に通い始めてまず驚いたのは、授業中に生徒が寝ている!しかも先生は見て見ぬふり。どうしてもつまらない授業だと私は「内職」をするタイプです。アメリカの公立高校で寝る学生はいませんでした。みんな友達に手紙を書いたり隠れて他の勉強をしたり。

また、たったの1週間ですが、こちらの教授は熱心な方が多く、お金や名声のためではなく純粋に教えるのが好きなのだということが伝わってきます。特に日本の医学部教育はその傾向にあると思いますが、授業を受け持つ先生はそれ以外に「臨床」や「研究」をする必要があり、必ずしも「教育」を好きでやっているわけではありません(おそらく大部分の先生は学生教育が面倒くさい)。更にこの問題以前に、やはり日本の大学の授業はつまらないものが多いかもしれません。「人前に立って何かを伝える」ことに自信のない日本人の方が多いような気がします。このような授業を聞いていると誰でも眠くなってしまうのかもしれません。

私は今回financeとaccountingの授業を人生で初めて受けました。いままでの人生ではわざわざ避けてきたような科目を受けているわけで、好きであるはずがありません。ただ、教授陣の授業展開や質疑応答に感動して、「この先生が教えているのなら好きになれるかも」とまで思うようになりました。

次回に続く。

Saturday, August 22, 2009

1週間で学んだこと

1週間参加してきたfoundation programが終わろうとしています。前述のように、finance, accounting, quantitative methods (数学)の3つの科目中、前2者において私は小学生以下でした(日本人は海を渡るといきなり数学が得意科目になりますから3つ目はなんとかなった)。1週間まじめに授業に出席して、楽しいgroup workにも参加しました。宿題はちゃんとしていませんが、大学のころに比べるとはるかに「まじめに」に生きた1週間でした。現在financeとaccountingも小学生のレベルくらいには達したかもしれません。

つい先日までfinanceとaccountingの意味すらよく理解していなかった私のような人間がいるので、1週間かけて理解したことを紹介します。
Financeは「お金のかしこい増やし方」
Accountingは「お小遣い帳のつけ方」 
1週間の収穫はこんなものでした(もっと学んでこいって?)

この1週間でさらに以下の3つのことが分かりました。こちらでは、
1.授業中に寝ている学生がいない
2.嫌いな科目でも先生がうまいから面白く感じる
3.コーヒーと紅茶が飲み放題

次回に続く。

Friday, August 21, 2009

昨日の続き

「ここって本当に医院かしら」
「なんでみんな私に対してやや冷たい感じなんだろう」

などかなり心配になってきたときに、20分遅れて診療開始。ただし、「次の方どうぞ♡」というきれいな看護師さんの声ではなく、体格のよい男の人がドアを開けたら患者の一人が立ち上がって先生と握手をかわし奥の部屋に消えていくという方法みたいである。

「先生が患者を呼びにくるのか?!」

20分くらい経ってやっと次の人が呼ばれて立っていった。しかし前の患者はいつまでたっても出てこない。

「さっきの患者はどこに行ったのだろうか」

一人に20分かけ、看護師がいない、患者はどんどん消えていく...いったいココはなんだ?勇気を出して隣の女性に、
「(おそるおそる)ここのお医者さんはカゼの患者もみますか?」
「もちろん!」
「それではなぜこんなに時間がかかるのですか?」
「話を聞いてから奥の部屋で体の各所を診るからよ」
だそうです。日本の3分診療が懐かしくなってきた頃(入室して2時間くらい)、やっと呼ばれて無事に抗生剤の処方箋をもらえたのです。わざわざ立ち上がって見送ってくれる先生と握手をかわしてから別のドアから退室しました。

ちなみに、新しくきた患者は必ずBonjour!と他の患者に挨拶して入室してきました。私は挨拶をしなかった(東京と同じような感覚)から初めやや冷たい雰囲気だったのかもしれません。みなさん、どこにいても挨拶は大事です。

夜間の咳発作は昨晩1回に減りました。しめしめAmoxycillin 3g3xがよく効いているようだ。

Thursday, August 20, 2009

自分のカゼも治せない私

授業を中断せざるを得ないほどの乾性咳嗽(がいそう)が目立ち始めて3日、ついに夜間の睡眠が障害されてきたので、こちらで医者にかかりました。日本を発つときにダンボール1箱分の薬を持参してきましたが、なぜか大人の薬ではなく小児の薬ばかりです。自分の健康管理によほど自信があったのでしょうが、結果的にこちらで初めて医者にかかるハメになったのはこの私。

カゼ症状で医者にかかるのは何年ぶりでしょう(たぶん10年とか)。健康な10年間を過ごしてきたわけではなく、いわゆる職権乱用:職場で薬を処方して帰ってきたり(自分に自分で処方できないので書面上は同僚に処方してもらう)、主人がいつか処方して家にある適当な薬を服用したり。

自分が医療の世界に一歩踏み入れていた日本では評判のよい先生にかかることができましたが、こちらでは「抗生物質を処方する資格を持っている人なら誰でもよい」と、ハードルをかなり下げ、自宅近くの「町医者」に出向きました。

そして入室。さわやかな受付嬢などもちろんいなく、看護師すらいない。順番を間違えないように名前を記入するリストなし。バックに流れるきれいな音楽なし。ただ6畳くらいの部屋に雑誌が大量にのっているテーブルを囲んで患者が壁沿いのイスにおとなしく座っているだけ。座る位置が決まっているのかいないのか分からないまま空いている席へ。聞こえるのは患者たちの呼吸音のみ。診療開始の時間になっても医者現れず。

次回に続く。

Wednesday, August 19, 2009

なぜかゆとりが出てきましたよ

本日2日目を切り抜けました。大変になるのかと思いきや、なぜかいきなりゆとりが出てきました。これなら1年間やっていけるかも…という想像までしています。一晩にして天才に成り変ったのではありません。それではなぜゆとりが出たのか。

理由その1:昨日はいきなりfinanceやaccountingなど大学はもちろんのこと高校レベルもやったことのないようなことを人生で初めてやりました。今まではお金の勘定やお金の増やし方などに関してはまったく知識がなかった私です。初日は確かにきつい!と思いました。が、2日目になると突然慣れてきたようで、まだまだ教わる側ですが、教えられれば迷惑をかけない程度の理解ができるようになりました(昨日の時点では小学生並みの理解力だったと思う)。

理由その2:私がぜひINSEADで経験してみたかったグループワーク。これが楽しくてたまらないのです。もちろん、グループメンバーの質と程度と自分の理解力にも大きく左右されますが、私の場合は楽しく教われています。5人グループ中もっとも高齢なのが私ですが、もっとも背が低くもっともお勉強ができないのも私です。それでもバカにすることなく、意見を聞いてくれたり、必要であれば何回でも説明してくれます。また、うま~い具合に5人中4人が前述の「アメリカかぶれ」なのでチームワークがしやすいようです。むろん、INSEADのウリであるglobal environmentとはちょっと遠ざかりますけれども。

いきなり勉強モードに

今日から学校が始まると同時にいきなり忙しくなり、おまけになぜか乾いた咳に悩まされています。土曜日に終わる今回のpre-courseですが、しばらくブログを更新できないかも。今朝起きたときは久しぶりに「授業」なるものを受けるので少し緊張しました。朝から晩までフルに活動したので今日一日をすごく長く感じました。

初日からこんなに追い込まれて今後1年間どうなるのか?

偽アメリカ人が多いINSEAD

今日からINSEADのMBAコース前に提供されるpre-courseに参加します。これは、finance, accounting, statisticsなど数字を扱う科目を苦手とする生徒用の1週間の集中コースです。私の場合、前2者のバックグランドがまったくないので参加しようと思いました。

そして昨晩初顔合わせディナーがありました。INSEADではdiversityを重視した生徒の選抜を行っているため、生まれと育ちの国が異なる人や、2ヶ国語や3ヶ国語が操れる人などがザラにいます。ただし、昨日いろいろな人と話をした結果、私同様「隠れアメリカ人」が多いなという印象を持ちました。

INSEADの学生構成をみると、同国籍の生徒が1クラス(1クラスは450人くらい)に10%以下となるような選抜スタイルをとっています。そして国籍以外にいろいろな人種・・職業の学生を集めるようにしていると思います。アメリカのパスポートを持っている生徒は1クラスに10%以下になるはずです。ただし、私のようにパスポートを1つしか持っていない人(書面上私は日本人です)の中には「アメリカかぶれ」が多い印象があります!

やはりMBA大国アメリカの勢力はヨーロッパにまで及んでいるようです。私として話しやすい人が多くて嬉しいのですが。

Tuesday, August 18, 2009

修理すればいいのだ!

8月2日より愛用していたCitroen C4 Grand Picassoが突如壊れました。約2週間で壊れるなんて…運転し始めた当初からエラーサインがあり、そのうちディーラーにでも持っていってじっくりと調べてもらおうと思っていたら、本日いきなり加速できないという症状が出現しました。しかし、なんで新車のくせに初めからエラーサインが点灯していたのだろうか。

車を修理に出した晩、リビングルームの窓が閉まらなくなり、防犯的にやや無防備な状態になってしまいました。

幸か不幸か、その窓のシャッターも翌朝から開かなくなり(防犯的には幸ですが、日当たり的には不幸)、同時に1階のシャワールームの電気、乾燥機の電源、キッチンの電気がつかなくなりました。

インターネットの接続もかなり不安定ですが、修理屋さんが10日間のバカンスに出ているため修理しないままきています。インターネットにつながっている電話も不通になることが多く、雑音が多くて聞き取りが難しい状態です。

いろいろと壊れていて、いよいよフランスでの生活が始まった感じがしてきました。

車に関してはリース契約の中にすべての修理が含まれており、代車もタダ、新品交換もタダです。今回は無料で修理してもらえました。修理工場までのタクシーもタダです。そして家の中の電気系統関係はブレーカーが落ちていたというオチでした(最後はだじゃれかいな)。

Sunday, August 16, 2009

徒歩圏内のMoret-sur-Loing


我が家から運転して5分もかからないところにちょっとした観光スポットがあります。印象派画家Alfred Sisley(アルフレッド・シスレー)が絵の題材にしたことで有名なMoret-sur-Loing(モレ・シュル・ロワン)という町です。

城壁に囲まれた中世の町Moret-sur-Loingは、直訳すると「ロワン川沿いのモレ」という意味です。城門をくぐり、ロワン川にかかる橋を渡って対岸で簡単なピクニックをしました。ピクニックの内容がバゲット+カフェオレならなんだか絵になりますが、我が子たちの味覚はかなりジャパニーズなので、ふりかけおにぎり+のり+麦茶でした(笑)。

今日見た景色はシスレーが描いた「モレの橋」そのものので、今度オルセー美術館に貯蔵されている本物を子供たちに見せたいと強く思いました。これにはまず子供たちに公共の場でのマナーを伝授しなければなりません。1年以内に美術館デビューできるのか?

Saturday, August 15, 2009

やはり牛乳は新鮮さが一番

子供の食生活の基本は牛乳です。日本の子供たちも、フランスの子供たちも、アメリカの子供たちも毎食のように牛乳を飲んで栄養をつけます。ちなみに私自身は妊娠中や授乳中に一人で一日1リットルくらい牛乳を消費します。

フランスのスーパーに行くと、写真のように陳列されている大量の牛乳は常温で販売されていて、日本やアメリカから行くと一瞬違和感があります。これはUHT (ultra high temperature) 法という殺菌方法で処理されている牛乳を、気密性の高い容器に無菌的に充填する方法を用いているようで、なんと3ヵ月も常温保存できます。フランス周辺の国々ではほとんどの牛乳がこの方法で販売されています。

我が家では1リットルの牛乳が休日なら2日くらいでなくなるので、未開封で3ヵ月も常温保存できる牛乳ならまとめ買いができると当初は喜んでいました。そしてフランスで初めてスーパーに行ったときに予定通り6本まとめ買いし、これで2週間くらいは牛乳を買いに走らなくてもよいのだ!と思って早速1本冷蔵庫で冷やしました。

ところが、食事のときにその奇跡の牛乳を長男が一口飲んで、「まずっ!」(次男はごくごく飲んでいた)。そんなにまずいはずはないと思い私も飲んでみたら、なるほど今まで飲んでいたものとは違う…それでも6本もあるから数回飲んでいくうちに慣れるだろうと思って無理やり飲ませていました。

翌日も翌々日も長男から持続的なブーイングがあり、ついにこちらも断念。再びスーパーに出向くと、常温保存牛乳とは別の売り場にlait frais(新鮮な牛乳)と書かれた牛乳を見つけました。常温保存牛乳は写真のごとく種類豊富なのに、lait fraisは1種類だけ!レアものでした。これの味には長男も納得し、今では元通りに牛乳を飲むようになりました。

フランスでは日々牛乳を買いに走らなくてもよいのだ!という私の小さな夢は消え去りました。

Friday, August 14, 2009

夜更かし保育

昨晩はveillée(夜更かしという意味だと思う)というのがあり、子供たちは午前8時半に預けられてから午後9時まで保育所に行っていました(普段は午後7時まで)。先生たちが子供たちのために準備した催しがあるらしく、今日だけは夕食も提供されます。

少し早く迎えに行ったら先生方がピエロに変装して子供たちの前でショーをしていました。

フランスの保育、クセになりそうです...

Thursday, August 13, 2009

家庭に負担をかけない保育

フランスでは80%の家庭が共働きだそうです。結婚や出産などを機に女性が仕事をやめるのをなんとも思わない日本とは大きな違いです。親の女の子に対する期待・教育、女性の仕事に対する情熱、育児における実父母の関与比率、保育園事情など日仏間には様々な相違点があります。今日は保育園事情を取り上げたいと思います。

現在われわれがフランスで暮らしている町は小さな小さな町です。人口4713人、面積4.03平方キロメートル、パリ中心から電車で45分くらいのVeneux-Les-Sablonsという町です。

子どもたちが通う公立幼稚園・小学校は午前8時半から午後4時半までです。日本の幼稚園はもっと早く終わるところが多いようです。長男の学年が幼稚園進学の年齢を迎えたとき、私の周りには子供の幼稚園を優先するためにお母さんが仕事をやめるケースもありました。実際私も「幼稚園か?保育園か?」という選択を迫られました。午後5時前に終わる常勤医職はあり得ないので、当時我が家ではもちろん保育園を選択しました。

この町では午前7時から8時半までと、午後4時半から7時まで毎日幼稚園児と小学生の保育をしてくれます。日本ではたいてい小学校3年生までしか学童保育に入れませんが、この町では小学校5年生(小学校最高学年)まで入れてくれるようです。個々の家庭の月収によって午前中は一日2-3ユーロ、午後は3-5ユーロです。午前と午後それぞれにおやつがついてきます。

休みの多いフランスの学校。毎週水曜日および2か月に一回2週間程度の休みがあります。その多さに驚きますが、その休み中にも保育は対応してくれます。午前7時から午後7時までで、中学生まで面倒みてくれます。夕飯はつきませんが、午前のおやつ、昼食、午後のおやつは込みです。親の収入によって一日7ユーロから25ユーロくらいまでですが、家族内に子供が多ければ割引があります。

先日初めて子供たちを夏休み期間中の保育に預けてみました。お役所仕事の程度で有名なフランスとは思えないほど、事務手続きを効率よく済ませることができ、初日の先生方の対応も極めて良好でした。日本の保育士も質が高いと思っていましたが、やはり国の将来を担う子供たちを育てる人々は万国共通ですばらしい人たちが集まっているのだな、とあらためて感心しました。

これから子供たちがフランスの環境にもまれてどのように成長していくのかが楽しみになってきました。

Wednesday, August 12, 2009

生理用品とサランラップ

船便の到着が遅れていて仕方なくフランスで生理用品を購入しました。たったの1種類購入しただけですが、もう二度と買いたくありません。日本の生理用品は横モレこそあっても、ナプキンを通したモレ(貫通モレとでもいうのでしょうか)なんてしたことがありません。しかも日本のナプキンは横モレ防止のために羽つきが多いのですが、フランスに羽つきは少ないようです(ないかもしれません)。

また、初めは「過剰包装だな~」と思っていた日本のナプキンやタンポンの個装ですが、最近はそれに慣れてしまったようで、個装されていないフランスの生理用品がどうしてもハダカに見えてしまいます。

サランラップも日本のものの品質のよいことよいこと。日本のものは薄いのに破れない、なのに切れて欲しいところでピリっと切れてくれる。フランスのものは切りたくてものびのびになってうまく切れません。アメリカのサランラップの品質はちょうど中間くらいです。

というわけで、今回の渡仏の際にはINSEAD卒業生のブログを参考にサランラップと生理用品は日本から船便で送りました。

Tuesday, August 11, 2009

モンマルトルの丘も5歳児発案

サクレ・クール寺院があるモンマルトルの丘も5歳児のアイディアでいくことになりました。ノートルダムやモン・サン・ミッシェルに引き続き、彼はなぜこんなに宗教系が好きなのだろうか。

この日は初めて自宅から徒歩5分のところにあるMoret Veneux-Les-Sablons駅から電車でパリへ向かうことにしました。そして電車内の我が子たちはマナーの悪いこと悪いこと。スーパーに行っても、空港でも、電車内でも、ところ構わず地面に寝そべり大声を出し「戦いごっこ」を始めます。よほど親の教育が悪いのか…(がっくり)。日本でもフランスでも我が子ほど行儀の悪い子供たちはほとんど見たことがありません。どうしましょう。

Pigalle駅からサクレ・クール寺院まで連れていってくれるMonmartrainに乗り込みパリの街並みを見ながらモンマルトルの丘をのぼりました。サクレ・クールやテルトル広場を一周したのち、近くにあるダリ美術館に行きました。難しいことは分かりませんが、感性豊かな子供たちにダリのアートを見せるのは単純に反応が面白かったです。時計が溶けていたり、おばさんの頭にバゲットがのっていたり、象の足が妙に長かったり。3歳児がもう少し静かにできるようになったら、今度は一緒にオルセーに行ってみたいと思います。

ちなみに、我が家の5歳児がわりと文化的になった理由の一つには確実にアメリカの幼児教育テレビ、Little Einstein(0歳から2歳くらいまではBaby Einstein)が影響しています。これは有名なクラシック音楽や絵画などをアニメに盛り込んで小さな子供たちに自然に覚えさせています。まだ日本語吹き替えは出ていないと思いますが、英語で見せるのも悪くないですよ。

5歳児リクエストのモン・サン・ミッシェル

1泊2日でモン・サン・ミッシェル観光に行ってきました。この世界遺産の存在はもちろん知っていたのですが、観光に行くきっかけをつくってくれたのは我が家の5歳児でした。誰に似たのか、なかなか文化的な子供で、4月のフランス下見旅行の際にはディズニー映画「ノートルダムの鐘」に出てきたパリのノートルダムにのぼると言ったり、今回もフランス語教室でご褒美にもらうcarteに描かれたモン・サン・ミッシェルやサクレ・クールにぜひ行きたいと言い出しました。

途中でお昼ごはんを食べるためにTrouville-Sur-Merという港町に寄り、ガイドブックに掲載されていたレストランLes Vapeursでムール貝やシャブリを堪能したのち、同行している母(non-drinker)に後半を運転してもらって岩山にそびえる孤高の修道院にたどり着きました。車を降りて修道院までは徒歩で行くわけですが、その坂道はごくごく細い路地で歩いていくと左右にオモチャやお土産を売っているお店が並んでいます。混雑しているときは小さな子供二人を連れてそこを歩くのは至難のわざでした。

モン・サン・ミッシェルは歴史的な建造物以外に、潮の満ち引きを観察するのもなかなか面白かったです。「~時にはこの駐車場の車を移動しておくように」という看板があり、みるみるうちに海水が上がってくるのが分かりました。満潮の時間を計画的に下調べしていくと無駄なくクライマックスに出くわすことができそうです。

観光地はどこでもそうですが、モン・サン・ミッシェルもその例外ではなく、ご飯やおやつのお値段はかなりボラれています。高いだけなら良いのですが、サービスもモン・サン・ミッシェル内は最悪でした(おそらくフランス基準からしても)。昼食のために入った景色のよさそうなレストランでは日本語メニューがありました。料理に関しては日本語訳よりは英訳のほうがまともそうだったので、ウェイトレスに英語メニューをお願いしたら「アナタ日本人でしょう?!」と言われ持ってきてもらえませんでした(しかしそこで絶対に負けない私。別の店員に頼みすぐに持ってきてもらいました)。ちなみに全体的な味もたいしたことありませんでした。

今回の旅行で非常に役に立ったのが、Citroen C4 Grand Picassoの後部座席に標準装備されていたDVD画面です。子供たち2人に対して2つのスクリーンがあり、それぞれにヘッドホンを装着させておけば大人は静かに運転に集中できます。

このような文明の利器に頼るのもよいのですが、おかげで子供たちは窓越しの景色をほとんど見ないまま旅行を終えます。こんなことでよいのだろうか?我々が子供のときはどうやってドライブ旅行の暇つぶしをしたのだろうか?

Monday, August 10, 2009

グリーンカードを取り上げられて

私は1歳でアメリカに家族で渡っていて、自分の知らないうちにグリーンカード(permanent resident card)が手元にありました。そのグリーンカードは日本の大学に進んで数年経ってから空港で怖いおじさんたちに取り上げられました。当時父も私も知らなかったのですが、グリーンカード保持者は一定期間以上アメリカを離れてはいけない。今では常識的な情報ですが、そのときはその名の通り「permanent」なものなのかと勘違いしていました(ただの無知でしたね)。

というわけでタダの日本人になった私。その後アメリカ生まれの妹を通してグリーンカードを再申請しようと現在書類を提出していますが、10年以上かかるということです。あまり現実的ではないが、まあ、待つだけならいっか、程度の気持ちで待っています。

さて、今回ビジネススクールに受かった場合に申請する学生ビザですが、アメリカの場合は学業が修了したらアメリカを確実に離れる人にしか支給されないというウワサです。アメリカ在住の日本人弁護士さんに相談をしたら、確かにグリーンカード申請者には学生ビザが支給されない可能性があるとのこと。願書提出、面接、合格、学費納入をしてもビザ申請で断られたら悲しい….私はこの時点でアメリカのビジネススクールを目指すのは危険であると判断しました。

という経緯でフランスの学校に決めて無事合格しました。フランスは中学から大学まで言葉を勉強していた関係で比較的自分にとっては住みよい国です。ただし今回はパリでなく郊外、独身ではなく子連れ、大学中の語学留学ではなく社会人中断のMBA留学であり、いろいろな経験が積めそうです。

Friday, August 7, 2009

在外選挙

高校までは自分が選挙権のない国(アメリカ)にいたため、いまいち政治に興味が持てず選挙や政治活動などはヒトゴトでした。日本に住むようになって20歳を迎えてからは投票できる幸福感を存分に感じながら選挙には毎回参加していました。しかし、大人になってからは、納税(世田谷区の住民税って高くないですか?)や子育てを通じて一票の重みを感じながら投票し始めました。さらに最近ではママ友が参議院議員さんになったり、同僚のお父さんが自民党の元衆議院議員さんだったり、お友達のお母さんが市長さんだったりと政治を身近に感じるようになりました。

先日の都議会議員選挙では初めて期日前投票をしてみました。また、たまたま票を入れたい人がいなければ投票率低下につながらないように白票を提出します(どこまで意味のある行動か分かりませんが、一応私のポリシーです)。

そして、小泉チルドレンが苦しい立場にある今回の総選挙、ぜひ8月下旬にみなさんと一緒に投票に行きたかったのですが、在外選挙の手続きが間に合いません。手続きをしてから選挙が実際にできるようになるまで2か月かかるそうです。解散をしてから選挙まで1か月強しかないのに、在外選挙の手続きが2か月かかるのはおかしいと思いませんか?せめて、解散直後に手続きをしてぎりぎり選挙に間に合うくらいのスピードがなければ、私のように海外移住したばかりの人々はタイミング的あぶれてしまいます。

ということで、今回は大事な一票を入れることができなくて非常に残念です。誰か私にその一票をください(これって違法行為?)。

Thursday, August 6, 2009

ディズニーランド・パリ


フランスに一年間滞在するのであればぜひディズニーランド・パリの年間パスを購入したいと思っていました。その魅力:なんてったって安い!3種類の年間パスがあり、一番安いものはなんと99ユーロ(13500円前後)。しかもつい最近までキャンペーン中で大人1枚購入すれば子供1枚がタダ。我が家は大人2人分購入したら、子供分はタダでいただけました♡。

そして昨日初めてディズニーランド・パリに行ってきました。ステレオタイプ・一般論・極論かもしれませんが、同じディズニーランドでも、アナハイム(西海岸)、浦安、パリに局在しているだけでまったく雰囲気が違います。

当たり前ですが、言葉の違い。アナハイムのディズニーランドは英語とスペイン語が多く聞かれるのに対して、日本ではおもに日本語(中国や韓国の団体客も散見されます)、パリではヨーロッパの各言語(フランス語、英語、スペイン語、ドイツ語などなど)が入り混じって聞こえてきました。きっと香港のディズニーランドでは広東語や北京語が飛び交っているのでしょう。

地面に貼りついている無数のガム跡、トイレのドア下の隙間(50cmくらいの隙間がある)、お客さんの髪の毛の色がバラエティの富んでいるなどの点では、アナハイムとパリは似ていました(すごいgeneralizationですが、単純な印象です)。しかしながらパリのディズニーランドはまだタバコのにおいがしました。2008年1月1日からレストランなど公共の場は完全に禁煙となったフランスですが、ディズニーランドなどの娯楽施設は喫煙ルームでのタバコは可らしい。昨日は喫煙ルームではなく、行列の中でタバコを吸っている人もいましたケド。

ほかのお客さんが後ろから押してくる傾向にあるということに関してはパリが3つのディズニーランドの中で一番激しかったです。パリのディズニーランドはヨーロッパ内外の国々の人々が集まっていて、とにかく文化的・国民性的には一番バラエティに富んでいるのでしょう。日本人は他人との距離(個人空間、パーソナルスペース)をかなり長く置く国民性です。行列を成していても必ず前の人に触れないように努力しますよね。案外このような性質のほうがめずらしいのかもしれません。昨日私は後ろの人に押されまくりましたが、相手は一言も「すみません」を言いませんでした。それを悪いと思わない国民性の人だったのでしょう。しかし長く日本にいるとあまり他人様と触れ合うことがないので(満員電車は特別)、個人的には一瞬「触んなよ~(怒)」となってしまいました。

ともあれディズニーランドはディズニーランド。犬の○○を踏む心配もなく園内を闊歩できるのは嬉しい限り。年間パスをこれからの一年でかなり有効に利用することになるでしょう。

Wednesday, August 5, 2009

インスピレーションでINSEAD


医師国家試験に合格して臨床医を数年間やると多くのドクターは分岐点に立ちます。ほんの少し立ち止まってそのまま勤務医の道を突き進む人、研究医の道を探るために大学院に進む人、開業医の道を選んで地域医療に貢献する人などなど、その人それぞれで道は様々です。私の知り合いの中には専門をまったく別の科に変えるドクターや、医業から完全に離れる方もいました。私自身は、臨床医を離れてもう少しグローバルな場に身を置きたかったのと(つまり日本語だけではなく英語も仕事で使いたかった)、世界規模で活躍するビジネスパーソン達に刺激を受けてきたので、以前から興味のあったビジネススクールの道を選びました。アメリカではMD以外にMPHやMBAを名乗るドクターは少なからずいますが、日本ではまだまだ少ないようです。

台湾系アメリカ人同級生のお姉さんがINSEAD卒業生で、INSEADの話はその方から初めて聞きました。が、そのときはまだ興味があまりなかったので普通に聞き流しただけでした。そして前述の分岐点に立ったときにBusiness WeekFinancial Timesのビジネススクールランキングで発表されているいくつかの学校について調べていくと再びINSEADの名前が挙がってきました。

本当は出身国であるアメリカのビジネススクールを中心に探したかったのですが、学生ビザの関係で行けないかもしれないというウワサがあり、ヨーロッパの学校を視野に入れました(また今度ビザや永住権の話をします)。

INSEADについて周囲に聞き込みをしていくと「友達の友達」「知り合いのダンナ」「友人のお父さん」「知り合いの知り合い」・・・私の周りに卒業生が多いこと!そしてみんな素敵な方たちばかり。純粋な憧れ、フランスという土地柄、でも授業は英語(フランス語よりはるかに楽できる!)、グローバルな雰囲気、田舎町などなど全ての要素が相まって受験を決意しました。
以上からも分かるように、授業内容や教授陣の質を吟味したわけではありません。普段からあまり物事を深く考えないタイプなので、授業科目や先生方について調べてみても他校との違いがあまりよく分かりませんでした。このようないい加減な決断方法だからこれまでの人生は失敗してきたのかもしれません!

インスピレーションに近い感覚でINSEADに決めた自分のこの決断が正しかったのかどうかは今からの1年間で判明することでしょう。

Tuesday, August 4, 2009

日米の仏的お役所仕事

お役所仕事(の程度の低さ)で有名なフランスですが、我々も今回の渡仏の際にやはりその被害者となってしまいました。

私の場合、同行者に子供たち+アメリカ永住者の実母がいたため、申請の際に持参する書類集めはやや煩雑でした。事前にしっかりと調べてから行きたかったのですが、在日仏大使館は電話で質問は受け付けないとのこと。大使館のHPに書いてあるメールアドレスに3回メールを出したけど返信なし。バカバカしくてファクスはトライもしませんでした。

申請当日は母と一緒に大使館まで行きました。大使館では母の申請をアメリカでするように言われました(それも本当は事前に知りたかった事項の一つでした)。そして私たちの当日持参した書類にもやはり不備があり再度提出することに。再提出は郵送でよいとのことでこの点においてはほんの少しプラス評価。

後日、大使館の方から日本語で留守電にメッセージが入っており、ビザの発給には私が離婚している証明書および子供たちの親権が私にあるという証明書が必要とのこと。留守電を聞いたとき
「???????離婚してないけど?????」

と思い、すぐに折り返し大使館に電話をしてその事実を伝えようとしましたが、ビザ発給係には電話がつながっていないとのこと(ホンマかいな)。再度メールを2回書きましたが、返信なし。

最終的には(理由はよくわからないけど)ビザが無事送られてきて今ココにいるわけです。

母は在Los Angelesフランス総領事館を相手に闘いました。HPを参考に書類を集めていったらHP上に書かれていなかったような書類を請求されて泣く泣くサンディエゴへ戻って集めなおし。その後言われた通りに追加書類を集めて翌日数時間かけてLAまで行ったら、今度はHP上当日支給とされるはずのビザが10日ほどかかるとのこと。なぜHPに記載されている内容と異なるのかと問いただすと、今年の6月頃に規定が変更になったけどHPが更新されていないと。「そんな重要なことは電話予約の際に言ってくれ~」という母の叫びが西海岸から聞こえてきそうです。

その後電話で問い合わせようとしても、さんざん待った挙句に:
その1:「日本語ができる人がいますか?」 「いません(ガチャン)」
その2:「ビザ係お願いします」「つなげません(ガチャン)」
という対応だったそうです。母はあきれています。

渡仏予定日の前日朝9時前に領事館からビザが下りたという電話連絡があり、正午で閉まる窓口で受け取るために母は3度目のLA行きを余儀なくされた…(たぶん暴走族並みの荒運転で高速道路を飛ばして行ったのであろう)。

どうせ最終的に支給されるのだから、もう少しストレスの少ない方法でビザを支給してくれ~

ちなみに、2年半ほどマルセイユに滞在した日本人ドクター夫婦の奥様(私の大学時代の知り合いです)から後ほどいただいたアドバイスがかなり有効だと思われます:在日仏大使館のビザ係への連絡はファクスがベスト。しかも、パソコンで打ち込んだ読みやすい文書が必須で、行間を十分に空けてその空きスペースに先方が手書きで返答できるようにしておく。ファクスは1度ではなく、2度ほど送ると返信がある。彼女はこの方法で大使館から返答があったとのことです。

なんでそこまでしなきゃいけないのかよくわからんけど、そういうことらしいです

みなさん、ビザ取得頑張りましょう。

日本人な私


空港到着後一年リースのCitroen C4 Grand Picassoを空港で無事受け取り、内臓されたGPSを使用して新居へ到着しました。家の中はお手伝いさんの努力もあってかなりキレイに掃除されていました。が、日本人感覚的にはやはり床が汚く、Carrefourへ繰り出して買ったモップ類で主人がぴかぴかに磨いてくれました。

約18年間アメリカに住んでいたとはいえ、サンディエゴで友人宅に靴をはいて上がるときは毎回「いいのかな~」と疑問を持っていました。誰が何と言おうと、日本人スタイルのほうが清潔です!私なんて新居に到着して10分も経たないうちにそこらへんにころがっている犬の○○を踏みました。そのような靴でおうちにあがることなんて信じられません。

今年4月フランス下見旅行のときに長男がペロペロキャンディをパリの道に落としたときに私が「そこらへんの水道で洗えばいいのでは?」と言ったら、フランス人の友人夫婦が断固として許さず、わざわざ店まで戻って新しいのを購入してくれました。日本の「3秒ルール」の信者でもある私ですが(本当に医者か?)、どうやらパリでは通用しないらしい。

特に次男はまだまだ幼く、床に落ちているものでも口に入れることがあります。鼻くそなんてまだいいほうですよ....

フランスに到着しました。

なぜ私の海外渡航は毎度毎度てんやわんやになるのでしょうか。アレいれた?コレいれた?ソレいれた?今回の出発当日もやはり荷物がリュックに入り切らず直前にEMSでダンボールを1箱送りました。


子供たちはやがて訪れるお父さんとのしばしのお別れを理解しているのか、電車車内、バス車内、新居内でも主人にべったりです。

今回の渡仏は片道航空券にこだわったせいで香港経由パリ行きの便となってしまいました。パリ直行便は12時間かかるところ、香港経由では5時間+13時間というとてつもない時間がかかります。普段から子連れで飛行機に乗ることを地獄よりも恐れている私にとって、パリまでの道のりは決して楽しいものではありません。

子供一人よりも二人を連れているほうがはるかにツライのですが、最近我が家では4人並んで座るのではなく、2人2組に分かれて座る試みもしています。理由は以下の通り:

  • ♂x2人(5歳、3歳)が揃うと親の気苦労は10倍になります。二人で悪だくみをし、その相乗効果でエネルギーが倍増し得るので、特に飛行機のように周囲に気を遣わなければならない場合では極力離れていてもらったほうが助かります。
  • 4歳か5歳くらいになると個人用のテレビモニターに集中してくれるのですが、我が家の3歳児はアニメにすら集中できません。立ち上がったり、前後の座席をのぞいたり、前方の座席を蹴って遊びます。前方のお客さんに迷惑をかけないように2人2組に分かれて3歳児の前方に身内が座るようにしています。

結局今回は香港からパリまでのフライトが夜中だったこともあり、子供たちはパパの太ももを枕に飛行時間の半分は寝てくれました。おかげで最近のフライトではめずらしく、大人も仮眠が取れました。夜のフライト、バンザイ!