Thursday, December 10, 2009

いい加減な学校

母の体調が悪かった先日、急遽前述の「保育園」Centre de Loisirsに子供たちの放課後の世話をお願いすることになりました。当日の午前中にCentre de Loisirsに電話して空きを調べてOKをもらってから、小学校(長男)と幼稚園(次男)に電話して電話の相手に「子供たちはまだ知らないが、今日は初めてCentre de Loisirsにお迎えを頼んだのでそこらへんよろしく」と伝えました。

小学校の電話の相手は校長先生でした。こちらの学校はスタッフ不足なのか、校長や園長が電話の応対や事務仕事をこなしながら週に何度か授業を受け持ちます。

幼稚園は留守電にメッセージを残したので「ちゃんと聞いてくれるかな~」と心配でしたが、小学校側は校長先生が電話に出て「了解しました、担任に伝えます」と言ってくれたので安心していました。

Centre de Loisirsは学校が毎週休みの水曜日にお世話になっているなじみの場所ですが、放課後に行くのは子供たちにとって初めてですから不安でいっぱいだったと思います(しかも当日決まったことだから事前に私からは何も聞いていない)。

夜迎えに行くといつも通りお友達とゲームをしていた二人ですが、長男がなんだかうかぬ顔。

私:どうしたの?今日びっくりしたでしょう、急に保育園に行くことになったから。
長男:ずっと外で待っていて誰も迎えにきてくれなかった。お友達が誰かを呼んできてくれて知らない人と一緒に幼稚園(Centreは幼稚園の2階にあります)まできた。それで、幼稚園の先生にお菓子をもらってCentreに行ったんだよ。
私: は?小学校にCentreの先生が迎えに来なかったの?
長男:迎えに来なかった。

どうやら小学校から幼稚園までは知らない人に連れていってもらったみたいです(隣接する敷地ですが、「知らない人」って誰?)。そこで次男の先生が「あら、RIKUのお兄ちゃんね~(セリフは想像です)」と、泣いている長男をなぐさめようとお菓子をくれたそうです。午前中私からの留守電を聞いていた幼稚園側は次男を無事にCentre de Loisirsに引き渡していたようで、次男がCentreにいるのなら長男もCentreに行くのだろうと連れて行ってくれたとか?

小学校の連絡網に不信感を持った私は翌日小学校の担任に校長先生からメッセージが届いたかどうか聞きました。すると驚くような返事が。

「聞いていません。昨日校長先生が体調不良で早退しました」
「(絶句)」

校長先生には早退する前に大事なメッセージをちゃんと相手に伝えて欲しいものです。

学んだことその1:アメリカも同じようなところがあるが、フランスでも「伝えたから安心」ではなく、二重にも三重にもしつこいくらい頼んだことがちゃんと遂行されているかチェックする必要がある。放課後さまよっている長男のことを考えると、寒そうだし危ないしかわいそう。「そこらへんよろしく」ですべてうまくいくのは日本だけである。

学んだことその2:幼稚園の留守電は結構伝わる。

とにかく、いつもと変わったことをしようとするときはチェック機構が必要な国、フランス。アメリカのいい加減さに慣れていたけれども、最近は日本慣れしていたからチェック機構が甘くなっていたのかもしれません。

試験初日終了。

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