Saturday, August 22, 2009

1週間で学んだこと

1週間参加してきたfoundation programが終わろうとしています。前述のように、finance, accounting, quantitative methods (数学)の3つの科目中、前2者において私は小学生以下でした(日本人は海を渡るといきなり数学が得意科目になりますから3つ目はなんとかなった)。1週間まじめに授業に出席して、楽しいgroup workにも参加しました。宿題はちゃんとしていませんが、大学のころに比べるとはるかに「まじめに」に生きた1週間でした。現在financeとaccountingも小学生のレベルくらいには達したかもしれません。

つい先日までfinanceとaccountingの意味すらよく理解していなかった私のような人間がいるので、1週間かけて理解したことを紹介します。
Financeは「お金のかしこい増やし方」
Accountingは「お小遣い帳のつけ方」 
1週間の収穫はこんなものでした(もっと学んでこいって?)

この1週間でさらに以下の3つのことが分かりました。こちらでは、
1.授業中に寝ている学生がいない
2.嫌いな科目でも先生がうまいから面白く感じる
3.コーヒーと紅茶が飲み放題

次回に続く。

Friday, August 21, 2009

昨日の続き

「ここって本当に医院かしら」
「なんでみんな私に対してやや冷たい感じなんだろう」

などかなり心配になってきたときに、20分遅れて診療開始。ただし、「次の方どうぞ♡」というきれいな看護師さんの声ではなく、体格のよい男の人がドアを開けたら患者の一人が立ち上がって先生と握手をかわし奥の部屋に消えていくという方法みたいである。

「先生が患者を呼びにくるのか?!」

20分くらい経ってやっと次の人が呼ばれて立っていった。しかし前の患者はいつまでたっても出てこない。

「さっきの患者はどこに行ったのだろうか」

一人に20分かけ、看護師がいない、患者はどんどん消えていく...いったいココはなんだ?勇気を出して隣の女性に、
「(おそるおそる)ここのお医者さんはカゼの患者もみますか?」
「もちろん!」
「それではなぜこんなに時間がかかるのですか?」
「話を聞いてから奥の部屋で体の各所を診るからよ」
だそうです。日本の3分診療が懐かしくなってきた頃(入室して2時間くらい)、やっと呼ばれて無事に抗生剤の処方箋をもらえたのです。わざわざ立ち上がって見送ってくれる先生と握手をかわしてから別のドアから退室しました。

ちなみに、新しくきた患者は必ずBonjour!と他の患者に挨拶して入室してきました。私は挨拶をしなかった(東京と同じような感覚)から初めやや冷たい雰囲気だったのかもしれません。みなさん、どこにいても挨拶は大事です。

夜間の咳発作は昨晩1回に減りました。しめしめAmoxycillin 3g3xがよく効いているようだ。

Thursday, August 20, 2009

自分のカゼも治せない私

授業を中断せざるを得ないほどの乾性咳嗽(がいそう)が目立ち始めて3日、ついに夜間の睡眠が障害されてきたので、こちらで医者にかかりました。日本を発つときにダンボール1箱分の薬を持参してきましたが、なぜか大人の薬ではなく小児の薬ばかりです。自分の健康管理によほど自信があったのでしょうが、結果的にこちらで初めて医者にかかるハメになったのはこの私。

カゼ症状で医者にかかるのは何年ぶりでしょう(たぶん10年とか)。健康な10年間を過ごしてきたわけではなく、いわゆる職権乱用:職場で薬を処方して帰ってきたり(自分に自分で処方できないので書面上は同僚に処方してもらう)、主人がいつか処方して家にある適当な薬を服用したり。

自分が医療の世界に一歩踏み入れていた日本では評判のよい先生にかかることができましたが、こちらでは「抗生物質を処方する資格を持っている人なら誰でもよい」と、ハードルをかなり下げ、自宅近くの「町医者」に出向きました。

そして入室。さわやかな受付嬢などもちろんいなく、看護師すらいない。順番を間違えないように名前を記入するリストなし。バックに流れるきれいな音楽なし。ただ6畳くらいの部屋に雑誌が大量にのっているテーブルを囲んで患者が壁沿いのイスにおとなしく座っているだけ。座る位置が決まっているのかいないのか分からないまま空いている席へ。聞こえるのは患者たちの呼吸音のみ。診療開始の時間になっても医者現れず。

次回に続く。

Wednesday, August 19, 2009

なぜかゆとりが出てきましたよ

本日2日目を切り抜けました。大変になるのかと思いきや、なぜかいきなりゆとりが出てきました。これなら1年間やっていけるかも…という想像までしています。一晩にして天才に成り変ったのではありません。それではなぜゆとりが出たのか。

理由その1:昨日はいきなりfinanceやaccountingなど大学はもちろんのこと高校レベルもやったことのないようなことを人生で初めてやりました。今まではお金の勘定やお金の増やし方などに関してはまったく知識がなかった私です。初日は確かにきつい!と思いました。が、2日目になると突然慣れてきたようで、まだまだ教わる側ですが、教えられれば迷惑をかけない程度の理解ができるようになりました(昨日の時点では小学生並みの理解力だったと思う)。

理由その2:私がぜひINSEADで経験してみたかったグループワーク。これが楽しくてたまらないのです。もちろん、グループメンバーの質と程度と自分の理解力にも大きく左右されますが、私の場合は楽しく教われています。5人グループ中もっとも高齢なのが私ですが、もっとも背が低くもっともお勉強ができないのも私です。それでもバカにすることなく、意見を聞いてくれたり、必要であれば何回でも説明してくれます。また、うま~い具合に5人中4人が前述の「アメリカかぶれ」なのでチームワークがしやすいようです。むろん、INSEADのウリであるglobal environmentとはちょっと遠ざかりますけれども。

いきなり勉強モードに

今日から学校が始まると同時にいきなり忙しくなり、おまけになぜか乾いた咳に悩まされています。土曜日に終わる今回のpre-courseですが、しばらくブログを更新できないかも。今朝起きたときは久しぶりに「授業」なるものを受けるので少し緊張しました。朝から晩までフルに活動したので今日一日をすごく長く感じました。

初日からこんなに追い込まれて今後1年間どうなるのか?

偽アメリカ人が多いINSEAD

今日からINSEADのMBAコース前に提供されるpre-courseに参加します。これは、finance, accounting, statisticsなど数字を扱う科目を苦手とする生徒用の1週間の集中コースです。私の場合、前2者のバックグランドがまったくないので参加しようと思いました。

そして昨晩初顔合わせディナーがありました。INSEADではdiversityを重視した生徒の選抜を行っているため、生まれと育ちの国が異なる人や、2ヶ国語や3ヶ国語が操れる人などがザラにいます。ただし、昨日いろいろな人と話をした結果、私同様「隠れアメリカ人」が多いなという印象を持ちました。

INSEADの学生構成をみると、同国籍の生徒が1クラス(1クラスは450人くらい)に10%以下となるような選抜スタイルをとっています。そして国籍以外にいろいろな人種・・職業の学生を集めるようにしていると思います。アメリカのパスポートを持っている生徒は1クラスに10%以下になるはずです。ただし、私のようにパスポートを1つしか持っていない人(書面上私は日本人です)の中には「アメリカかぶれ」が多い印象があります!

やはりMBA大国アメリカの勢力はヨーロッパにまで及んでいるようです。私として話しやすい人が多くて嬉しいのですが。

Tuesday, August 18, 2009

修理すればいいのだ!

8月2日より愛用していたCitroen C4 Grand Picassoが突如壊れました。約2週間で壊れるなんて…運転し始めた当初からエラーサインがあり、そのうちディーラーにでも持っていってじっくりと調べてもらおうと思っていたら、本日いきなり加速できないという症状が出現しました。しかし、なんで新車のくせに初めからエラーサインが点灯していたのだろうか。

車を修理に出した晩、リビングルームの窓が閉まらなくなり、防犯的にやや無防備な状態になってしまいました。

幸か不幸か、その窓のシャッターも翌朝から開かなくなり(防犯的には幸ですが、日当たり的には不幸)、同時に1階のシャワールームの電気、乾燥機の電源、キッチンの電気がつかなくなりました。

インターネットの接続もかなり不安定ですが、修理屋さんが10日間のバカンスに出ているため修理しないままきています。インターネットにつながっている電話も不通になることが多く、雑音が多くて聞き取りが難しい状態です。

いろいろと壊れていて、いよいよフランスでの生活が始まった感じがしてきました。

車に関してはリース契約の中にすべての修理が含まれており、代車もタダ、新品交換もタダです。今回は無料で修理してもらえました。修理工場までのタクシーもタダです。そして家の中の電気系統関係はブレーカーが落ちていたというオチでした(最後はだじゃれかいな)。

Sunday, August 16, 2009

徒歩圏内のMoret-sur-Loing


我が家から運転して5分もかからないところにちょっとした観光スポットがあります。印象派画家Alfred Sisley(アルフレッド・シスレー)が絵の題材にしたことで有名なMoret-sur-Loing(モレ・シュル・ロワン)という町です。

城壁に囲まれた中世の町Moret-sur-Loingは、直訳すると「ロワン川沿いのモレ」という意味です。城門をくぐり、ロワン川にかかる橋を渡って対岸で簡単なピクニックをしました。ピクニックの内容がバゲット+カフェオレならなんだか絵になりますが、我が子たちの味覚はかなりジャパニーズなので、ふりかけおにぎり+のり+麦茶でした(笑)。

今日見た景色はシスレーが描いた「モレの橋」そのものので、今度オルセー美術館に貯蔵されている本物を子供たちに見せたいと強く思いました。これにはまず子供たちに公共の場でのマナーを伝授しなければなりません。1年以内に美術館デビューできるのか?