Saturday, October 31, 2009

Halloween

日本でも段々と知名度が上がってきたHalloweenですが、フランスでの知名度はどうなのでしょうか。10月31日といえば私にとっては一年で一番か二番目に楽しみにする日です。

アメリカでは9月頃からスーパーやドラッグストアにはハロウィンキャンディが陳列され、子供たちは今年のコスチュームをどうするのか相談し始めます。私の母はお裁縫が得意なので、ピエロの衣装やクレヨンのコスチュームを縫ってくれました。クレヨンは二十数年の時を経て私の子供たちも着ています(写真参照)。

さて、ハロウィン当日は夜のお散歩をします。治安が悪いといわれるアメリカ、私は夜の散歩にでかけた記憶などほとんどありません(私が住んでいた比較的治安のよい地域でも基本的に夜は外を歩かない)が、ハロウィンは特別です。小さいころは親に付き添ってもらい、中学校くらいになると友達とグループででかけました。近所でjack o’lantern(怖い顔が彫られているカボチャで中に入っているロウソクには火がついています)を飾っているおうちは基本的に「訪問可」です。チャイムを鳴らしておうちの人が出たらみんなで"Trick or treat!"と言うとお菓子をもらうことになっています。

衛生や食中毒や犯罪などの理由から基本的にはハロウィン専用の個装のお菓子を集めてまわります。もちろん、ハロウィン専用といってもパッケージがハロウィンっぽくなっているだけで中身はいつもと同じです(キットカットはキットカット、ただ外見がオレンジ色のパッケージになっていたりする)。健康や虫歯などの理由で子供たちにお菓子を与えるのを嫌うおじさんやおばさんは小銭のてづかみをさせてくれたりします。

さて、一晩でどれだけのお菓子を集めるのかというと、これがまたすごい量なのです。私はそんなに集めてまわりませんでしたが、頑張る人はpillow case(枕カバー)がいっぱいになるくらい集めます。一晩でいくつのチャイムを押し、何回trick or treatと言ったのか…

今日は地元のハロウィンイベントがあったので、子供たちに黒い甚平を着せ、手ぬぐいで顔を隠し、折り紙でシュリケンを折って「ニンジャ」として出かけていきました。かなり安上がりでいい加減なコスチュームなので本場アメリカの人たちには怒られそうな仕上がりですが、今日は道行く人たちが"Oh ninja!"と言ってくれたので一応伝わったようでよかったです。

ハロウィンがあまり浸透していないフランス。それでもこの町では今年初めてハロウィンイベントを開催しました。商店街のお店では入っていくと子供たちにお菓子を配ってくれて、さらにはくじに当たった子供は3kgのお菓子がもらえる内容のイベントでした。3kgもらえなくても開催者の人たちが無数のお菓子を空から降らしてくれたので、アメリカのpinata(多分もともとはメキシコの遊び?)を思い出しながら地面に落ちたお菓子を必死で拾う子供たちを見ていました。

INSEADのハロウィンパーティーが今晩あります。私は例のくびのせいで今回初めて欠席を決意しましたが(泣く泣く)、友達が「ゲイシャ」になるといって私の浴衣を借りたいそうです。

貸すのはいいけど、私に人の着付けなんてできたっけな。

Friday, October 30, 2009

Vas te moucher!

家の中でフランス語が飛び交っていることが多くなってきました。私は中学1年生でフランス語を学び始めたので、子供たちが覚えてくる「生きてるフランス語~こども編~」はおおかた初耳です。

次男:おかあさん、Vas te moucherって知っている?
私:は?
次男:鼻をかんできなさい!っていう意味だよ。
私:(頭の中で文法的に分析:vasが命令形で、se moucherが「鼻をかむ」だから、合わせると…なるほど)先生によく言われるの?
次男:そうだよ、そうしたら立って自分で鼻をかみに行くんだよ。
長男:moucheはハエっていう意味もあるよね。
私:(頭の中でスペルを分析:確かにつづりが似ているな…なぜだろう)すごい、よく知っているね。

二人とも発音もばっちりで、やはり語学は現地で学ぶことが大切だなと思います。学校に通い始めて2カ月、次男はだいたい理解できるようですが(授業内容が単純だから)、長男はまだかかりそうです。二人とも自分の意見が言えるようになるのはもう少し時間がかかりそうです。

Thursday, October 29, 2009

食事中の方は読まないで!

お母さんが体調不良だと子供たちは普段より優しくしてあげるはず…というのはmythです。現実は逆です。現在私はくびを痛めている関係でカラーを装着しており、歩行や食事がいつもより遅くなっています。我が家で子供たちはそういうときに限って飛び乗ってきたり、ワガママを言ったりします。

昨晩は長男が「う○ち」と言って食事中に席を立ちました。普段なら私が仕上げ拭きをするところ、現在あまりいろいろな体勢がとれないので昨日はおばあちゃんにその大役を頼みました。普段私の手が空いていないときにおばあちゃんに拭いてもらうくせにその日は「絶対におかあさんでなければイヤだ」と長男が言い張ったので、痛みをこらえながら一度だけ仕上げ拭きをすると、「一回でキレイになるはずがない」と泣き出しました。こちらも痛い思いを二度するわけにいかないし、6歳にもなったら自分で拭けるはずです。そこからバトルが始まりました。

そこに次男参戦。「う○ち」というので二階のトイレに行かせました(一階のトイレは既に泣きわめいている長男が占領していた)。機嫌良く次男はう○ちを済ませましたが、仕上げ拭きのときになったらこちらもおばあちゃんが派遣されていきました。やはり次男もそれが気に入らないようで(普段はおばあちゃんに拭いてもらっているくせに)、泣きわめき。そして彼はなぜかハダカでトイレを飛び出し一階にそのやりきれない気持ちを伝えにきました。一階にきても私が同情しないことが分かると、今度は「仕返しモード」に(何をするか分からない仕返しモードです)。床に座って指を肛門に突っ込み、指についてきた「う○ち」を床に塗りつけ…(食事中の方スミマセン)。子供のいない方は信じられないでしょうが、我が家ではごくたまにこのようなことが起きます(数年に一回くらいでしょうか)。

その日の戦いはまだまだ続きました。普段なら文句も言わずにおばあちゃんにやってもらうことを、その日ばかりはどうしても弱っている私にやってほしかったようです。

お母さんが弱っていると子供たちもなんとなく不安になるのでしょうが、もう少し清潔な方法でそれを伝えてほしいと思います。

Tuesday, October 27, 2009

ぎっくりくび

20歳代後半より恒例のように一年に2,3回やってくる「ぎっくりくび」になってしまいました。頚部痛、肩痛、背部痛の程度に差はあるものの、大体1週間くらいは固定用のカラーが外せなくなります。今まで一番つらい思いをしたのは2年ほど前で、このときは座位・立位などはとても無理で、臥位も砂嚢(さのう)がないと激痛が走りました。つまり、くびが少しでも動くと痛いのです。

今回はカラーをしていれば座位や立位は十分に可能ですが、横になる動作が痛いので寝転がるのに数分かかります。

カラーを装着しているだけで勉強意欲は下がります。明日の授業をサボるかもしれません。まだ新学期3日目なのに。

Monday, October 26, 2009

P2開始

本日からINSEADの第2学期(P2)が始まります。前学期は5科目でしたが、今学期は6科目あります。12月に期末テストが終わったら一時帰国して美味しいもの(&お酒)を堪能する予定です。

逆に今日から子供たちは11月4日まで学校が休みです。以前もお話しましたが、フランスの学校はとにかく休みが多く、毎週水曜日はもちろんのこと、2か月に一度2週間程度の休みがあります。休みの間はcentre de loisirsといって保育施設で預かってもらえるので大人はいつもの生活と変わりありませんが、子供たちのお勉強のほうは進行なしです。

家で強制的にドリルでもさせない限り鉛筆をもたない2週間となってしまいそうです。

Sunday, October 25, 2009

ロワール古城

INSEADの学期間の休暇が4日間ありました。試験終了後周囲の同級生はロンドン、アムステルダム、リスボン、カイロ、カサブランカ、ブダペスト、プラハ、ウィーンなどなど実に様々な場所に散らばっていきました。試験最終日の会場にスーツケースを持参した人も少なくありません。ちなみに、シンガポールキャンパスでは試験終了後に学校側の配慮でシャンパンが振る舞われたようですが、こちらのキャンパスはどうだったのでしょうか。私は最終日残念ながら急いで帰ってしまいました。

さて、我が家も1泊だけ旅行に出かけてみました。子連れで気軽に行ける(安上がりな)観光地はいくつかありますが、一番有名なのはロワール川沿いの古城見学ではないでしょうか。今回はToursに宿泊してAzay-Le-Rideau, Chenonceau, Chambordの3つのchâteauに行ってきました。

そしてフランスの行き当たりばったり旅行に関していくつかのことを学習:

スーパー同様観光地も「昼休み」をとる
Azay-Le-Rideauは他の2つに比べて小規模でお客さんも少ないからか、2時間程度の昼休みがありました。そんなことを予想もしなかった私たちは午後の部(14時)まで30分間外で待っていました。

② 安くて美味しいものはない

今回の旅行は極めて貧乏旅行でしかも子連れだったのであまりfancyなレストランには行けませんでした。どこのお店に入ってもメニューは大体似たようなもの:ピザ、クレープ、ガレットなど。フランスに来たからといって毎食素晴らしいコース料理が出てくるわけではないと思い知らされました。

③ 旅行中子供の栄養は偏る
私が入るような安いレストランには大体menu enfant(子供用のセット)があります。メインのチキンナゲット・スパゲッティ・ハンバーグなどに必ずポテトフライがついてきますが、それ以外の「野菜」はありません。しかも締めくくりは例外なくチョコレートアイス。あまりにも量が多いので我が家は最近menu enfant1つを二人で分け、しかも最後のチョコレートアイスは別々のお皿に入れてもらいあたかもそれぞれに1つ与えられたように見せています。

④ ワイナリーでテイスティングしたワインの在庫がないこともある
Rendez-vousなしでワイナリー2か所に行ってみました。かなり行き当たりばったりなので当たり外れは激しかったのですが、2か所目で気に入ってしまった赤ワインの在庫がなかったときは悲しかったです。味わわせておいて在庫なしとは。

Fontainebleau周辺よりもLoireのほうが紅葉は進んでいました。紅葉・ロワール川・Châteauがすべて入った写真はなかなか絵になります。