Friday, October 16, 2009

真のバイリンガルとは

バイリンガルという単語は多用されています。確かに言葉を2つ(あるいは3つでtrilingual、4つでquadrilingual?)しゃべれると定義上はバイリンガルかもしれません。ただし、バイリンガルの程度にもいろいろとあり、様々な要素が加味されます。最近私は「バイリンガル」という言葉にはbiculturalの要素が大きく占めているのが必須と考えるようになりました。

1. 母国語が聞き取れるか?話せるか?読めるか?書けるか?仕事ができるか?
2. 母国語以外の言語(私の場合は英語)が聞き取れるか?話せるか?読めるか?書けるか?仕事ができるか?
3. 母国の文化や歴史を理解しているか?母国の人々に溶け込めるか?
4. 外国(私の場合はアメリカ)の文化や歴史を理解しているか?外国の人々に溶け込めるか?

上記をすべて満たしているバイリンガルは少ないのではないでしょうか。多くの場合どこかの要素が欠けます。アメリカで育った日本人だと、major languageの英語に日本語が負けてしまい#1や#3が怪しくなりがちです。逆に数年だけ外国駐在している日本人だと#2や#4が満たされません。

高校卒業後、私は#1「母国語で仕事ができるか?」および#3が満たされていなかったので日本で大学生活を送ることにしました。しかし、高校卒業時の日本語力(たいしたことがなかった)を獲得するのにもそれまで影でいろいろな努力をしていました(本人の努力というよりも親の努力)。高校まで在籍していた週に一度の日本語補習校(サンディエゴのみなと学園)では日本で子供たちが1週間かけて学習する国語・算数・理科・社会を一日に詰め込みました。また、小学生のときは計4回に分けて母の田舎にある日本の公立小学校に1ヶ月間ずつ通いました。母が教育熱心だったので日本からドリルを取り寄せて普通の宿題とは別にそれを解きました。

結構努力したのにまだ日本語が下手だったので、日本の大学に通い、やっと二ヶ国語を自由に操れるようになりました。会話・読み書きを含め3つ4つ操っている人は本当にすごいと思います。

文化や歴史(#3)などの目的を完全に達成する前に日本を離れてしまい、INSEADでは「日本代表」みたいな座に置かれるので困ってしまいます。

Thursday, October 15, 2009

病気の我が子ほどカワイイ?

次男がめずらしく熱発しています。昨朝からハム(好物)を食べたがらず頭痛の訴えがありました。そのような徴候に気付かず保育園に行かせたら帰宅してからいよいよぐったりし始めました。

保育園に迎えにいくと、いつもなら「帰るよ」と伝えてもいつまでも来ないクセに昨日は「ハイ」と答えて帰ってきたらしいです。おまけに体調が悪いと目が二重になるから普段の「デストロイヤー」ぶりからは想像できないほどかわいらしくなります。さらに、

「おしっこに行っていいですか?」
「寝てもいいですか?」
「電気をつけてください」


なぜか敬語で話し始めます。

普段からこれくらい素直でかわいらしい次男だったらどんなに人生が楽だったか…あり得ない想像をしてしまうのでした。

Wednesday, October 14, 2009

期末テストまでカウントダウン

期末テスト(懐かしい響き)までカウントダウンが始まりました。今回は3日間で5つの試験が行われます。1つの試験はだいたい3時間くらいで(3時間45分というのもある!!)、飲み物やおやつも持ち込み可らしいです。どれだけ長い試験なんだ?

私は必ず試験前になると予定表をたてます。日頃から手帳に予定を書き込むのが好きで、かなりこまめに記入しています。試験前になると別紙「試験用」の予定表をたてます。これ、かなりオススメです。その日にやるべきこと、やりたいこと、やれそうにないけどできればしたいこと、いろいろと書いていくと自然と予定通りに勉強できます。

不思議なことに仕事ではこのような予定表をたてませんでした。なぜ学生になると時間の使い方がうまくなるのでしょうか。

今後1週間はブログの更新が散発的になるかもしれません(これまでも中3日空くこともありましたケド。意味もなく)。

Tuesday, October 13, 2009

スキーキャンプ

学校の冬休みに日本に一時帰国します。そのときに子供たちを二人とも3泊4日のスキーキャンプに入れようと思います。長男は3歳半からキャンプに行っていますが、次男は4歳で今回初めてのお泊り体験。興味のある方はご一報を。子供たちを一緒に行かせましょう。「湘南自然学校」で検索すれば情報が得られます。我が家は去年この学校のスキーキャンプに合計3回長男を入れていますが、すべて楽しんで帰ってきました。

Monday, October 12, 2009

バースデー

ついに33歳になってしまいました。四捨五入して40歳になる日が近い….

木曜日の授業中に友人が私に対してバースデー・ギャグを仕組みました。事前に週末私が誕生日を迎えると教授に伝えてあったようです。

ノリのよいこの教授。「この回帰分析はご覧のようにさきほどの結果同様で~」などと真面目に授業展開しているときに、いきなり私のほうを向いてクラスの前で「アキコ、何歳になるの?」と聞きました。授業中だったもので驚いた私の目は「点」状態で、冗談半分と知らずに真剣に「33歳ですけど」と答え、教授が一瞬「しまった...30歳代の女性に年齢を聞いてしまった…」的な表情に。

明らかに私がもっと若いと信じていたのでしょう。アジア人はヨーロッパ、中東、アフリカ、アメリカなどの人々と比べると小柄で細く、肌もきめが細かいので大体若くみられます。私の母なんて今回フランスで幼稚園や小学校の送迎時、最初は周囲に「おばあちゃん」ではなく、「おかあさん」だと思われていました。勘違いされても言葉ができないせいか、嬉しいせいか、特に正さずに帰ってきたりしていました。私と母が姉妹だと思われていることもありました。

私の本当の年齢を聞いてぎょっとした教授はきっとなんだか後味が悪くなってしまったことでしょう。もっと機転の利いた軽いノリで返してあげればよかったですかね。