Saturday, May 15, 2010

フランスでの必需品

フランス生活10ヶ月目となります。今回はフランス日常生活でなかなか手に入らないものをリストアップしたいと思います。

こだわりが強い場合は持参したいもの(注:個人的趣味も多数含む)
1.サランラップ:70年後半のアメリカの製品並みの低品質。箱から引っぱり出すときは引っぱりづらいわ、いざ切ろうとすると逆にのびのびになるわ、お皿に巻こうとすると浮いてくるわ。私は低品質の台所用品に対してアレルギーがあるので、サランラップは一年分日本から持参しました。現在最後のクレラップを使用中で、滞在中あと2カ月で切れたらどう生き延びようか検討中です。
2.便座カバー:寒い冬の間、おしりが暖かいほうが良ければご持参ください。確かに冬の夜中のトイレは寒いので。
3.洗顔フォーム:こちらの洗顔剤は泡立ちません。お肌をあわあわにして洗顔するのが好きな人はビオレなどお持ちください。
4.マヨネーズ:こちらのマヨネーズはマスタード入りなので、少しぴりっとします。そして、星形に出てくることはまずありません。
5.筆記用具:Virgin MegastoreなどFontainebleauにはない大手になら筆記用具の種類も比較的豊富ですが、ITOYAのようなセレクションを期待してはいけません。私はこだわりの筆記用具がないと勉強できなくなるので(つまり集中力がない)、こだわりのシャーペンを日本から持参しました。そしてそのこだわりのシャーペンを試験前日になくしたときは翌日の試験も心もボロボロでした。
6.無洗米:Singapore組が以前「カリフォルニア米 vs 国外で育てられた日本米」対決をしたときに後者が圧勝したようです。私は南カリフォルニアの太陽の下で育ったので個人的にはカリフォルニア米に対しては特別の思い入れがありますが、やはりコシヒカリの味を知ってしまうとなかなか戻りづらくなります。パリでも日本米は売っていますが、値段が3倍くらいなのと、無洗米はなかなか見つかりません。
7.薬:General practitionerにかかる場合は待ち時間が70年代の日本の大学病院並みです。さらに、薬剤の処方量が日本と微妙に違います。私はこちらで子供の塗り薬にステロイドを処方されましたが、ステロイドの強弱がまったく分からなかったので困りました。心配な方は薬を持参しましょう!
8.炊き込みご飯レトルト:「今晩パーティーだけど、日本のお料理を何か持って来られる?」と言われることが多々あり。笑顔で「うん、大丈夫だよ。お誘い有難う!」と言っておきながら心の中では「げっ、私は今世紀最大の料理音痴なのに」。そんなときに役立つのが炊き込みご飯の素です。日本からは20パック以上持参しました。パリにもありそうですが、多分高級品になってしまいます。
9.かゆくならないパンスト:女性のみなさん、お気に入りのFukuskeやGUNZEのパンスト、持参しましょう!フランスのパンストはとにかくゆるいし、一回洗うと破れるのでダメダメです。

とにかくフランスにないので持参するもの(注:個人的趣味も多数含む)
10.純米吟醸酒:「ソノ新潟産のお米を使用してアノ酒蔵で作られたコノこだわりの日本酒」などたとえパリでも絶対に見つかりません。パリの日本食スーパーに行ってもよく分からない銘柄なのにお値段日本の3倍くらいです。ビールの次に日本酒が好きな私は日本から遊びにくる人に1升瓶をお願いしています(1升瓶以上持ってこないと宿泊拒否されます)。
11.だるま落としとメンコ:息子の小学校で日本を紹介する機会を設けてもらいました。その際に日本らしい遊びとしてだるま落としとメンコを持っていきたかったのですが、パリにはないので(最近は日本でも見つかりづらい?)友人に持参してもらいました。
12.ごまドレッシング:パリまで行けばあるかもしれませんが、輸入の規制が厳しいようで品数が少ないです。シーザーズサラダドレッシングなどは近所のスーパーにあります。
13.タオルケット:お肌に優しいタオルケットのようなお布団は少なく、合成繊維を使用した汗をかくとお肌がかぶれてしまうブランケットしかありません。
14.小さめのサイズの下着:女性のみなさん、私同様細身でしたらこちらのものは使えません!こちらの女性と我々はDNAが違いすぎます。
15.浴衣:INSEADでたまに着る機会があるかも。

え?だるま落としは書かなくてもよかった?

Thursday, May 13, 2010

11Jを迎える準備

一年制のINSEADですから、そろそろ来年の9月スタートの学生たちが忙しくアパート探しにフォンテンブローを訪れる時期です。私も昨年のGWに長男と二人で家探し、小学校探しに来ました。

今日はイスラエル出身でご主人と二人の子供と共に今年の9月からINSEAD生になる予定のNoaが家族でうちに遊びにきました。私の同級生でやはり家族持ちの学生も二組交えてカジュアルなピザランチを食べながら学校やフランスでの暮らしについていろいろと話しました。

昨年の自分を見ているかのようで、子供の学校をどうするか、家族の家をどうするかでいろいろと悩んでいました。私は自分と同じような間違えを犯さないように次のようなことを主張しました:
1.INSEADの見学よりも子供たちの学校をいろいろと見学すること。先生方とお会いして雰囲気を感じ取ること。
2.フランスの家はいろいろと壊れるのでとにかく大家さんが評判のよいおうちに住むこと!これはかなり重要です。大家さんが同じ敷地内に住んでいる家がよいと思います。
3.英仏のバイリンガル学校に子供たちを入れたい衝動は理解できるが、2つの言語を同時に習得するのはかなり難しいので、1つ(フランス語)にしぼったほうがよい。

自分自身のINSEAD生活は2カ月を切っています。

Wednesday, May 12, 2010

一番準備するプレゼン

さてINSEADもP5を迎え、一年間で一番準備を要するプレゼンをすることになりました。

しかし残念ながらINSEADとは無関係です。

実は長男の公立小学校で行うプレゼンテーションのことです。今学期から私自身のスケジュールに少し余裕がでたので、担任と相談して6月11日に長男のクラスの前で日本を紹介することになりました。日本のおおまかな説明、メンコやだるま落としのゲーム、お箸講座、おりがみ教室、お菓子配布などなど盛りだくさんの内容です。

そして子供向けですからフランス語で行わなければなりません

幸いなことに現在フランス語の個人指導を受けていますので、その先生相手に「練習」ができます。今日は小手調べにおりがみで一緒にツルを折ってみました。「次にココをこう折って」「できるだけ折り目はきれいに」などとフランス語で説明しながら折っていくわけですが、おりがみを見たこともない人に教えるのはとても困難。子供たちと風船とカメラを折ろうと思いますが、きっと四苦八苦することでしょう。

INSEADでのどのプレゼンよりも前々から準備をしています。台本も必要か?

Tuesday, May 11, 2010

P5開始

いつのまにかINSEAD最終学期P5が始まっていました。シンガポールのキャンパスから帰ってくる学生が多いので、現在はフランスに400人、シンガポールに100人弱いるそうです(概算)。やはり新しいシンガポールキャンパスよりも歴史のあるフォンテンブローキャンパスでみなさん卒業したいようです。

Monday, May 10, 2010

ブルゴーニュその2

日本から遊びにきている友人にできるだけ「フランス的」な旅行をさせてあげようと思い、今回はchambre d'hôtes(民宿みたいな雰囲気)という種類の宿泊施設に泊まることにしました。典型的にはフランス人夫婦が自宅の一部を有料で貸し出します。お宅によっては夕食を有料で出してくれるので、フランスの家庭料理をいただくことも可能です。

今回お邪魔したお宅はすごくおすすめです。ブルゴーニュ旅行を考えている方がいましたら、ちょっとBeauneから遠いですが、南西方向に1時間の楽しいドライブで着くので、是非お試しください!La Vigne Viergeという民宿名で、マダムの美味しい手作りお料理がいただけます。今回我々が宿泊したのは独立した玄関もある「離れ」で、子供部屋と大人部屋、トイレ、シャワーがついていてとても快適でした。掃除も行き届いていて自分の家にいるような気分でした。庭にはニワトリが2羽ではなく4羽飼われており、マダムがお料理に使う各種野菜果物も栽培されています。おいしい地元ブルゴーニュのワインを飲みながら食べる家庭料理は最高でした。朝食には手作りヨーグルトも出ます。
子供たちはマダムにフランス語でいろいろと質問していました:
1.あのニワトリは女の子ですか?
2.ご飯を食べ始めていい?
3.オレンジジュースをもらってもいい?
複雑な表現はまだ難しいですが、自分たちの知っている語彙内であれば自由にフランス語で表現できるようになっていて驚きました。
みなさんもフランスの田舎旅行の場合は快適なchambre d'hôtesはいかがでしょうか。

Sunday, May 9, 2010

ブルゴーニュその1

周囲のINSEAD学生がフランス各地を旅している中、ついに私も1泊2日ブルゴーニュ旅行に行ってきました。日本から友人が遊びにきてくれたため子供たちを連れて旅行に行く気になりました。

ブルゴーニュの中心地Beauneまでわが家から約250km、高速道路(時速110-130km)であっというまです。

土曜日の午前中出発し、ちょうど昼食時に到着するタイミングです。極貧のため初日の昼食は家からバゲットサンドを作って行きました。スーパーでみつけた豚の肝臓ペースト(日本に訳すとまずそうだけど)とピクルスをはさみ、レタスとマヨネーズを足して出来上がりです。

腹ごしらえの後、Hotel DieuというBeaune主要の観光スポットに行きました。ここはその昔ワインで設けたお金を使って14世紀頃に重病患者用に建てたホスピスでした。その後ワインカーブがたくさん並んでいる通りをドライブしました。適当にワインカーブを見つけると無料でテイスティング+カーブ見学をさせてくれます。ティスティングの際は長男に一口取られます(お決まり)。彼はタンニンがあまり好きではないようですが、ワインの味は大好きです。