Thursday, August 20, 2009

自分のカゼも治せない私

授業を中断せざるを得ないほどの乾性咳嗽(がいそう)が目立ち始めて3日、ついに夜間の睡眠が障害されてきたので、こちらで医者にかかりました。日本を発つときにダンボール1箱分の薬を持参してきましたが、なぜか大人の薬ではなく小児の薬ばかりです。自分の健康管理によほど自信があったのでしょうが、結果的にこちらで初めて医者にかかるハメになったのはこの私。

カゼ症状で医者にかかるのは何年ぶりでしょう(たぶん10年とか)。健康な10年間を過ごしてきたわけではなく、いわゆる職権乱用:職場で薬を処方して帰ってきたり(自分に自分で処方できないので書面上は同僚に処方してもらう)、主人がいつか処方して家にある適当な薬を服用したり。

自分が医療の世界に一歩踏み入れていた日本では評判のよい先生にかかることができましたが、こちらでは「抗生物質を処方する資格を持っている人なら誰でもよい」と、ハードルをかなり下げ、自宅近くの「町医者」に出向きました。

そして入室。さわやかな受付嬢などもちろんいなく、看護師すらいない。順番を間違えないように名前を記入するリストなし。バックに流れるきれいな音楽なし。ただ6畳くらいの部屋に雑誌が大量にのっているテーブルを囲んで患者が壁沿いのイスにおとなしく座っているだけ。座る位置が決まっているのかいないのか分からないまま空いている席へ。聞こえるのは患者たちの呼吸音のみ。診療開始の時間になっても医者現れず。

次回に続く。

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