Friday, May 28, 2010

National week bidding

一年で一番過ごしやすい季節の訪れと共にフォンテンブローの日本人人口が急増しました。シンガポールキャンパスから引越してきたINSEAD生以外に、姉妹校Whartonの学生さんが一学期だけこちらの科目を履修するために渡仏してきたためです。

そして日本人倍増と時期を同じくしてかねてからこのブログでも紹介しているNational Weekのbiddingがつい先日行われました。昨年のbiddingで日本は人数不足や集結力不足で参加していませんが、今回は若いパワーが集まったのでお隣の国韓国と共同開催を唱っていました。

2002年のサッカーワールドカップ日韓共同開催以来の日韓イベントです(笑)。とにかくbiddingでトップ4に選ばれなければNational weekは開催できません。

そして最近10分で浴衣の着付けができるようになった私は、気合を入れて日本のために応援に行ってきました。最後の最後で日韓のプレゼン中の照明係を頼まれてしまったので韓国側の差し入れであった大好きなマッコリを2杯しか飲めませんでした(酔払い過ぎて照明を失敗しないように)。立候補した国(や地域)はそれぞれのアピールポイントを10分間程度のショーでプレゼンするわけですが、日韓プレゼンは大音量の太鼓やユーモアたっぷりのビデオで観客のツボを押さえていたようです。翌日になっても周囲にその仕上がりをたたえられました(その都度自分は何も貢献していないと弁明するのに疲れた)。

しかし人気はあったものの残念ながらトップ4に選ばれず、今回もここで終わり。

日韓の国民性が周囲に比べると静かだから選ばれにくいのかと思っていたのですが、もはや絶対的な人数不足のみが理由ではないかと。

次回も頑張れ!

Tuesday, May 25, 2010

INSEADと子育ての両立

10カ月間フランスで子供たちと一緒にすごしながらINSEADでMBA生生活を送ってきました。一番よく聞かれる質問、「はたして子育てとMBAは両立できるのか」という質問にそろそろ答えたいと思います。

はっきりいって無理です。一人では無理に決まっています。

単身で渡仏しているMBA生でもヒーヒーいうINSEADの一年間です。子供がいる生活は、
1.寝坊なし(我が家の場合、規則正しく週末でも午前6時台に起きます)
2.週末は遊んでしまう(ずっと家にいると我が家の子供たちはストレスがたまるためものを壊し始めるため、外出で外のものを壊してもらっています。そんな努力もむなしく我が家は賃貸なのに今ではすっかり自分のうちのごとく荒れています)
3.子供が寝るまで勉強を始められない(夕食、シャワー、寝かしつけなど一連のルーチーンをこなしているとだいたい一日に3時間かかります)

むろん、子供さんの年齢によってはさらに大変だったりもします(授乳中とか)。

でも大丈夫。両立は無理ですが勉強も子育ても「中途半端」にこなしましょう。私のlife storyを形容するにはぴったりな単語、「中途半端」「両立」というのはバランスよくすべてを90-100%こなしているような雰囲気のある単語ですので、INSEADと子育ての「両立」は無理だと私は思います。

我が家ではINSEAD前半はアメリカから実母が応援にきており、後半はオペアさんを住み込みで雇っています。それでやっと「中途半端」「両立」を足して2で割ったくらいの状態です(だいぶ「中途半端」寄り)。

私の場合は子供たちがわりと大きくなってからのMBAですが、友人でINSEAD生ながら出産した女性が2人います。その方たちのケースを紹介しましょう。
より衝撃的なケース:フランス人女性、32歳。初産。試験中だったため破水後もテストを受け続けた。出産の翌日にも試験があったがこれはさすがに休み、ちょうど冬休み(3週間)に入ったため3週間後に社会復帰してすぐに試験を受けた。今後離婚予定。P1からP5までブランクなし。現在生後4カ月になる赤ちゃん(♂)は一緒に住んでくれている実母が平日お世話をしてくれる。お母さんは毎週週末パリに帰ってしまうので、週末は一人で赤ちゃんの世話をしている。
より衝撃の少ないケース:フランス人女性、30歳。初産。P1は私と一緒に受け、P2からP5までは1つ下のプロモーションと共に受けている。つまり、昨年11月から今年2月末まで産休。4カ月間のブランクのためMBA生活は本来10カ月のところ16カ月になる(夏休みをはさむことになってしまったため)。出産時に硬膜外麻酔を使用したが麻酔医がいわゆるデュラパン(硬膜を破って脊髄液がもれる状態にすること)をしたため退院が延期となった。現在赤ちゃん(♂)は平日の日中近所に住む「保育ママ」に預けられている。夫婦円満。

その他、ご主人が大学院生や青年実業家でわりと時間的に余裕があり自由の利くご家庭は子供の世話を日中ご主人がしているところもあります(個人的に3組くらい知っています)。ご主人が仕事で忙しいおうちは住み込みのナニーを雇ったり、実母が応援にきたりしています。夫婦とも同時期にINSEAD生の方たちもやはり日中ベビーシッターさんにお世話になっているようです。

女性向けに話をしましたが、お父さんも頑張っているINSEADです。INSEAD中に奥さんが出産した子育て真最中パパや、子供たち2人のお世話を奥さんと協力し合いながらこなしている成績優秀者パパもいます。

INSEADではみんなスーパーピープルです。

パンツ

次男が今までにない長いフランス語の文章を覚えて帰ってきました。子供に新しい言語を習得させる際、単語はすぐに覚えますが、長い文章は繰り返し言われて初めて覚えます。

Enlève ta main de ta culotte.
=パンツから手を出しなさい。

フランス語力向上を喜ぶべきか、文の内容を憂うべきか。

Monday, May 24, 2010

ISP

最終学期はP3でお世話になったMacroeconomics教授Antonio Fatasにお願いしてISP(Independent Study Project)をしています。ISPとは自分の興味ある分野をとことんリサーチしてレポートを書き、0.5か1.0単位もらうというシステムです。私は近年の日本がなぜ70年代80年代のような経済発展ができないでいるのかを調べています。

今回この教授のもとMacroeconomicsを勉強しようと思った理由は3つ:
1.教授がお父さんに似ているから
2.Financial Timesや日経新聞などの経済紙面をよりよく理解したいから
3.この教授は国家レベルでグローバルに活躍していることからも分かるようにかなりデキルから
(順番はこの通りです)

みなさんもこのような不純な動機で勉強したことがありますか?

Sunday, May 23, 2010

純和風な子供たち

自分自身が100%日本人なのかどうか疑問が残るまま自分の子供は今のところ日本人として育てているわけですが、今日は「こいつら、実に日本人だな~」と思う場面を二つ紹介したいと思います。

次男編
今日はINSEADの学生さん主催のカジュアルなBBQに参加しました。子供たちは靴を脱いでそれぞれの敷布(ケンカするので2枚敷いた)で上半身裸、サングラスをかけてポテトチップスとコーラで楽しそうに日向ぼっこしていました。そこへキルギス出身の友人の2歳女児が現れ、その子もその敷布に載って遊びたいと意思表示。でも2歳ですから当然靴を脱いで上がるのだということも分からずどかどかと土足で侵入。次男はそれに対して大騒ぎし、その子を自分の領地へ二度と入れず今日は終わりました。次男本人家の中を土足で歩くことはたまにあるくせに他人が同じことをすると許せないらしいです。
長男編
日本でいう新一年生になった長男に漢字を教えているときに「左」と「右」の最初の2画の書き順が逆であると伝え、「なぜか分かる?」と聞いたところ、ちょっと考えてから「左のエは最初が横向きだから横→縦、右の口は最初が縦向きだから縦→横」と大正解。つまり、理由は分からないながら漢字は縦→横→縦と交互に書いていくということが多いということを感覚で分かっていました。大学に入ってから一人でそれを発見して喜んでいた私自身とは次元が違いすぎます。

日本人のよい部分は吸収し、日本人の悪い部分に対してはバリアーを張る子供たちになるように日々祈っています。