Tuesday, June 22, 2010

子供たちにとってのフランス

さて、兼ねてから子供は一年間でバイリンガルになれるかというテーマについて意見を述べてきました。そろそろ一学年修了するのであらためてこれについてコメントをしたいと思います。

まず、やはり無理でした。むろん「バイリンガル」の定義にもよりますが、まだまだわが家のお二人さんは日本語のほうが得意です。当たり前か。

二人とも頑張って毎日学校に通い(ほとんど皆勤賞です)、フランス語にだいぶ激しくもまれてきました。

長男はCPといって小学校一年生です。秋から冬にかけてはポケモンカードのおかげで上級生の友人が主でしたが、春くらいから同学年の友人が主となり、今ではクラスの子供たちとサッカーや鬼ごっこをして遊べるようになりました。

次男は幼稚園の年中に通いました。今は怒るときと泣くときはフランス語でいろいろと訴えてきます。間違ったフランス語文法でしゃべると即時に兄貴から訂正が入ります。

フランス語歴20年以上の私に比べると二人ともまだまだ語彙数や文法の知識はありませんが、私と決定的に違うのは、二人とも構えていなくても聞き取れているということです。私はフランス語でしゃべるときに風すら吹いて欲しくないほど全神経を集中させますが、彼らはテレビを見ているときにフランス語で話しかけられても100%聞き取れています。これはうらやましいことです。語彙力や文法は後から勉強できますが、ナチュラルに聞き取る力はなかなか身につきませんから。

ということで、日本に帰国してもしばらくは引き続き二人をフランス式教育のまま育ててみようと思います(親の果たせなかった夢を背負ってもらっている)。

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