Thursday, June 3, 2010

楓丹白露

たまにしかパリに行けないのですが、今日は用事があったため電車で往復しました。私は公共の場でむすっとしているので普段あまり人に話しかけられないのですが、今日は帰りの電車で楓丹白露(フォンテンブロー)を目指している単独行動中の中国人観光客(♀)に気に入られてしまいました。

きっとどの車両にするか迷っているときに懐かしいアジア系ルックスの私を見つけたのでしょう。「Chinese?」と聞かれたので首をふり「Japanese」と応対しておきました。でもそのおばさん、やはりアジア系に頼りたいのでしょう、そのまま隣に座って必死にいろいろと聞いてきました。

現在興味あって日中間の歴史や日中関係のリサーチ(の真似ごと)をしているので、ここで優しくしておくと多少償いになるかと思い、英語もフランス語も日本語もできないその勇敢なおばさんに付き合いました。しかしついに会話は筆談に。

履歴書からは削除するようになりましたが、大学で中国語を2年間フルに勉強して北京語のみ使用して中国本土の観光くらいできるようになっていました。しかしやはり10年以上ブランクがあると人間の記憶というのは怪しくなります。今思えばフランス語ばかりでなく中国語ももっと勉強しておけばよかった。筆談すら難しい状態になっていたので、最後は「絵」で勝負です。アメリカにPictionaryというゲームがありますが、それに近いものがありました。

中国語検定7級くらいしか取れないであろう私の中国語能力にたいそう感動したおばさんはご機嫌にFontainebleau駅で下車、そのままシャトー観光に向かいました。

一日一善。

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