Wednesday, August 5, 2009

インスピレーションでINSEAD


医師国家試験に合格して臨床医を数年間やると多くのドクターは分岐点に立ちます。ほんの少し立ち止まってそのまま勤務医の道を突き進む人、研究医の道を探るために大学院に進む人、開業医の道を選んで地域医療に貢献する人などなど、その人それぞれで道は様々です。私の知り合いの中には専門をまったく別の科に変えるドクターや、医業から完全に離れる方もいました。私自身は、臨床医を離れてもう少しグローバルな場に身を置きたかったのと(つまり日本語だけではなく英語も仕事で使いたかった)、世界規模で活躍するビジネスパーソン達に刺激を受けてきたので、以前から興味のあったビジネススクールの道を選びました。アメリカではMD以外にMPHやMBAを名乗るドクターは少なからずいますが、日本ではまだまだ少ないようです。

台湾系アメリカ人同級生のお姉さんがINSEAD卒業生で、INSEADの話はその方から初めて聞きました。が、そのときはまだ興味があまりなかったので普通に聞き流しただけでした。そして前述の分岐点に立ったときにBusiness WeekFinancial Timesのビジネススクールランキングで発表されているいくつかの学校について調べていくと再びINSEADの名前が挙がってきました。

本当は出身国であるアメリカのビジネススクールを中心に探したかったのですが、学生ビザの関係で行けないかもしれないというウワサがあり、ヨーロッパの学校を視野に入れました(また今度ビザや永住権の話をします)。

INSEADについて周囲に聞き込みをしていくと「友達の友達」「知り合いのダンナ」「友人のお父さん」「知り合いの知り合い」・・・私の周りに卒業生が多いこと!そしてみんな素敵な方たちばかり。純粋な憧れ、フランスという土地柄、でも授業は英語(フランス語よりはるかに楽できる!)、グローバルな雰囲気、田舎町などなど全ての要素が相まって受験を決意しました。
以上からも分かるように、授業内容や教授陣の質を吟味したわけではありません。普段からあまり物事を深く考えないタイプなので、授業科目や先生方について調べてみても他校との違いがあまりよく分かりませんでした。このようないい加減な決断方法だからこれまでの人生は失敗してきたのかもしれません!

インスピレーションに近い感覚でINSEADに決めた自分のこの決断が正しかったのかどうかは今からの1年間で判明することでしょう。

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