先日予告した通り、今日はフランスの美容院についてお送りしたいと思います。
さて、10数年前パリにホームステイした際に現地のシャンプーを使用して髪の毛がバリバリになって以来(パサパサよりひどい状態)、死んでもフランスのシャンプーを使用しないと誓いました。今回一年の滞在の際日本からシャンプー・トリートメント一年分を運んできました。
日本ではもう15年近く駒場東大前にある同じ美容院に通っている関係上、あまりよく知らない人に髪の毛をいじってもらうのはすごく苦手になってしまいました。なので美容院に関しても同様で、死んでもフランスで美容院にいかないと誓いました。現在フランスでは毎度一時間かけてパリまで出かけていき、日系の美容院で日本人の方に切ってもらっています。
ところが、INSEAD Ballの日はどうしても夜会巻きにしたくてついに禁断のフランス美容院に行ってしまいました。予約の段階からこちらの気迫を感じさせるために写真を片手にお店に行って口頭で予約を入れました。この段階でおねえちゃん(20歳代女性)が「これの髪型できるかしら」とおばちゃん(40歳代女性)に聞いていたのでこの時点で逃げればよかったといまになって思っています。
当日「夜会巻き」になる途中からさらに雲行きは怪しくなっていきました。やっている最中から「こ、この髪質はツルツルするわねぇ」「髪の毛が多いわねぇ」と言いながらおねえちゃんは大変苦労していました。普段日本でセットするときはまず初めにホットカーラーで癖をつけなければならない私の髪質です。「今日はカーラーを入れないのですか」と聞くと「入れません」ときっぱり断られました。
出来上がった姿は「大正時代ブルジョワ宅に住み込んでいる子供たちの教育係」的な雰囲気となっていました。「サウンド・オブ・ミュージック」のマリアが長髪だったらきっとこのような髪型になっていたことでしょう。
日本で髪の毛をセットするとセットするだけで気分がウキウキして顔も晴れやかになるものです。お化粧などしなくてもそのセットのままパーテイーに出かけられるくらい美しい仕上がりです。なぜフランスではセットするだけで気分がしょぼんとしてしまうのか。その仕上がりの差に愕然としました。
でもどうしましょう、今日は一年に一度の大イベント、教育係的では行けません。しょぼんと帰り道を歩いていると隣接する花屋に紫色のかわいいお花がありました。そういえば遠い昔、自分の結婚式の日には美容師さんが髪の毛に生花を入れてくれたな~と思いだし、€2.50で紫色のお花を4輪購入、そのまま美容院に舞い戻ってへたくそ美容師に頼んで髪の毛に入れてもらいました。
美容院に行かずに自分でセットしてお花を飾ればよかった....
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